怖い話 第2話

・スマホ向けフリック入力タイピングはこちら
※アプリのインストールが必要です。
・PC向けタイピングはこちら
タブレット+BlueToothキーボードのプレイもこちらがオススメです!
Webアプリでプレイ
投稿者投稿者未空あいりんいいね0お気に入り登録
プレイ回数20難易度(4.4) 4042打 長文
だい2わです!
怖さレベル...1,9
対おもろいからやって
注意点
やっぱり長いです
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 momoka 5292 B++ 5.4 97.1% 743.5 4056 121 100 2025/11/14

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(「あのよのsns」)

「あの世のSNS」

(わたしには、ともだちがいない。)

私には、友達がいない。

(せいかくには、りあるのともだちが。)

正確には、リアルの友達が。

(いじめられているわけでもない。)

いじめられているわけでもない。

(むしされてるわけでもない。)

無視されてるわけでもない。

(だから、ふこうじゃない。)

だから、不幸じゃない。

(でも、わたしにはりあともがいない。)

でも、私にはリア友がいない。

(ちゅうがくのころにはともだちがたくさんいた。)

中学の頃には友達がたくさんいた。

(まんがずきであつまってたのしかった。)

漫画好きで集まって楽しかった。

(こうこういったらいっしょにまんけんはいろうね、ってやくそくした。)

高校行ったら一緒に漫研入ろうね、って約束した。

(でもおやに、もっとへんさちがたかいところをねらうようにげんわて、)

でも親に、もっと偏差値が高い所を狙うように言わて、

(ながされるままうけたらごうかくした。)

流されるまま受けたら合格した。

(「こうこうわかれてもいっしょにどうじんやろうね」)

「高校別れても一緒に同人やろうね」

(やくそくしてたのに、だんだんそえんになった。)

約束してたのに、段々疎遠になった。

(めーるですぐへんしんができないわたしをみんなめんどくさがるようになった。)

メールですぐ返信ができない私を皆面倒くさがるようになった。

(みなはいぜんとかわらず、あつまってたのしくやっている。)

皆は以前と変わらず、集まって楽しくやっている。

(だが、そのくうかんにわたしはいらなくなった。)

だが、その空間に私はいらなくなった。

(がっこうもちがうし、れんらくもとりにくい。)

学校も違うし、連絡も取りにくい。

(だったら、いちいちこえをかけなくていい。そういうことだ。)

だったら、一々声をかけなくていい。そういう事だ。

(「いっしょにやりたいんならさ、もっとまめにめーるちぇっくしなよ」)

「一緒にやりたいんならさ、もっと豆にメールチェックしなよ」

など

(わたしは、そのことばについ、かっとなった。)

私は、その言葉につい、カッとなった。

(「むりだよ。じゃあ、もういいよ。」)

「無理だよ。じゃあ、もういいよ。」

(「あっそ」)

「あっそ」

(それでおわりになった。)

それで終わりになった。

(snsをはじめてみようとおもったのは、ただのおもいつきだった。)

SNSを始めてみようと思ったのは、ただの思いつきだった。

(まかゆな@yunamakaいらすとこうかんきぼう)

魔核ユナ@yunamakaイラスト交換希望

(きがるになかよくしてくれるほう、おともだちになってください。)

気軽に仲良くしてくれる方、お友達になってください。

(よくじつsnsをひらいてみると、)

翌日SNSを開いてみると、

(「あいかわるきり@rukiriaikawaにふぉろーされました。)

「相川るきり@rukiriaikawaにフォローされました。

(のもじ。)

の文字。

(ぷろふぃーるをみると、)

プロフィールを見ると、

(あいかわるきり@rukiriaikawaいらすとかいてま~す!)

相川るきり@rukiriaikawaイラスト書いてま~す!

(それだけ。)

それだけ。

(あいこんは、あわいぶるーけいのかみとめをしたおんなのこ)

アイコンは、淡いブルー系の髪と目をした女の子

(もしあわないあいてなら、きればいい。)

もし合わない相手なら、切ればいい。

(ねっとじょうのかんけいなんて、きりたければいつでもきられる。)

ネット上の関係なんて、切りたければいつでも切られる。

(りあるとちがって、まわりにしられることもない。)

リアルと違って、周りに知られることもない。

(よし、ときめてふぉろーしかえす。)

良し、と決めてフォローし返す。

(”ふぉろーありがとうございます。よかったらなかよくしてください。”)

"フォローありがとうございます。よかったら仲良くしてください。"

(へんじはすぐにかえってきた。)

返事はすぐに帰ってきた。

(”@yunamakaは~い、なかよくしてくださいね~!”)

"@yunamakaは〜い、仲良くしてくださいね~!"

(そして、わたしとるきりはきゅうそくにしたしくなった。)

そして、私とるきりは急速に親しくなった。

(るきりとともだちになってからは、あかうんとにかぎをかけた。)

るきりと友達になってからは、アカウントに鍵をかけた。

(これでもうこのsnsでのことばはふぉろーしているきりにしかとどかない。)

これでもうこのSNSでの言葉はフォローしているきりにしか届かない。

(でも、それでいい。ともだちはひとりでいい。)

でも、それでいい。友達は一人でいい。

(るきりはなんにんかふぉろーしているが、ふぉろわーはいなかった。)

るきりは何人かフォローしているが、フォロワーはいなかった。

(わたしとるきりはちゃっとじょうたいでまいばんおそくまでいろんなことをはなした。)

私とるきりはチャット状態で毎晩遅くまで色んな事を話した。

(おなじがくねんでぐうぜんにもとなりのしにすんでるということ。)

同じ学年で偶然にも隣の市に住んでるという事。

(そしてがっこうとほんみょうもしった。)

そして学校と本名も知った。

(kじょしがくいんのたなかあやさん。)

K女子学院の田中彩さん。

(でもわたしのなかではるきりはるきり。)

でも私の中ではるきりはるきり。

(わたしもじぶんのじょうほうをつたえたが、そのはなしはそこでおしまい。)

私も自分の情報を伝えたが、その話はそこでおしまい。

(わたしたちは、るきりとゆな。それでいい。)

私達は、るきりとゆな。それでいい。

(いらすとこうかんもした。)

イラスト交換もした。

(るきりのえはせんさいではかないせん。あわいいろづかい。)

るきりの絵は繊細で儚い線。淡い色使い。

(となりのしなんだから、あおうとおもえばあえる。)

隣の市なんだから、会おうと思えば会える。

(でもそういうはなしはできなかった。)

でもそういう話はできなかった。

(おたがいのめあどはおしえあってない。)

お互いのメアドは教え合ってない。

(るきりがともだちになるのがわたしはこわいのだ。)

るきりが友達になるのが私は怖いのだ。

(りあともにまたきられるのがこわいのだ。)

リア友にまた切られるのが怖いのだ。

(るきりはすでにいぜんのりあともよりずっとだいじなそんざいになっていたのに、)

るきりは既に以前のリア友よりずっと大事な存在になっていたのに、

(わたしはそうおもいこんでいた。)

私はそう思い込んでいた。

(そんなあるひ。)

そんなある日。

(わたしはきょうしつできこえたかいわに、みみをうたがった。)

私は教室で聞こえた会話に、耳を疑った。

(「あ~あ、しってる!kじょしのあいかわるきり?」)

「あ〜あ、知ってる!K女子の相川るきり?」

(「そうそう、bたかのさいひとしくんのかのじょ。こわいらしーよ」)

「そうそう、B高の最等くんの彼女。怖いらしーよ」

(「あのとびおりじさつしたこ、あいかわぐるーぷにさんざんやられてたらしい」)

「あの飛び降り自殺した子、相川グループに散々やられてたらしい」

(...kじょしのあいかわるきり?るきりははんどるねーむじゃなかったんだ!)

...K女子の相川るきり?るきりはハンドルネームじゃなかったんだ!

(「ねぇそのはなし、くわしくきかせて!」)

「ねぇその話、詳しく聞かせて!」

(いきなりかいわにいりこんできたわたしを、さんにんのくらすめいとは)

いきなり会話に入り込んできた私を、三人のクラスメイトは

(いっしゅんぽかんとしたかおでみた。)

一瞬ぽかんとした顔で見た。

(わたしはひつようなときいがい、だれにもはなしかけないひとだとおもわれてるからだ。)

私は必要なとき以外、誰にも話しかけない人だと思われてるからだ。

(でもさんにんはすぐえがおになった。)

でも三人はすぐ笑顔になった。

(かのじょたちは「だれにでもしんせつなたいぷ」だからいやなかおなんかしない。)

彼女たちは「誰にでも親切なタイプ」だから嫌な顔なんかしない。

(「どしたの、さわださん。まさか、あいかわるきりしってるの?」)

「どしたの、沢田さん。まさか、相川るきり知ってるの?」

(「え、いや、そのひとのかれしをすとーかーしてたこがじさつしたの?いつ?きょう?)

「え、いや、その人の彼氏をストーカーしてた子が自殺したの?いつ?今日?

(さくやもるきりとはなしたけど、かれしがいるなんてはつみみだ。)

昨夜もるきりと話したけど、彼氏がいるなんて初耳だ。

(「え?ねっとにゅーすにもでてたよ?kじょしのじさつ。さんかげつまえのはなしだよ?」)

「え?ネットニュースにも出てたよ?K女子の自殺。三ヶ月前の話だよ?」

(......さんかげつまえ?ちょうどるきりとなかよくしはじめたころだ。)

......三ヶ月前?ちょうどるきりと仲良くし始めた頃だ。

(そういえば、ねっとでみたし、るきりに)

そういえば、ネットで見たし、るきりに

(”がっこうのこがじさつしたって?”)

"学校の子が自殺したって?"

(と、たずねた。るきりはあのとき)

と、訪ねた。るきりはあの時

(”らしいね”)

"らしいね"

(とだけのこたえだった。)

とだけの答えだった。

(「ねえどしたのさわでんさん?かおあおいよ?だいじょうぶ?」)

「ねえどしたの沢田さん?顔青いよ?大丈夫?」

(しんぱいかおでたずねてくるたけうちさん。ほんとうはしんぱいしてないくせに。)

心配顔で訪ねてくる竹内さん。本当は心配して無いくせに。

(「じさつしてたこをしってるの?でもあいかわるきりってこわいらしいよ?」)

「自殺してた子を知ってるの?でも相川るきりって怖いらしいよ?」

(「いっけんかわいいけいだけどもとやんでうらでいろいろつてもっるらしいよ。)

「一見可愛い系だけど元ヤンで裏で色々ツテ持っるらしいよ。

(ぜったいかかわっちゃいけないよ」)

絶対関わっちゃいけないよ」

(「るりいろのきりっていみで、りゅうきりってかいてるきりだって。あは、よめないよね」)

「瑠璃色の霧って意味で、瑠霧って書いてるきりだって。あは、読めないよね」

(そんなかのじょたちのことばもろくにみみにいらない)

そんな彼女たちの言葉もろくに耳に入らない

(れいをいってかのじょたちからはなれた。)

例を言って彼女たちから離れた。

(もとやんでかれしのすとーかーをおいやった?)

元ヤンで彼氏のストーカーを追いやった?

(それがるきりのほんとうのかおなの?)

それがるきりの本当の顔なの?

(こわい。どうしてわたしはりあともよりねっとものほうがわかりあえるなんておもったんだろ)

怖い。どうして私はリア友よりネッ友の方が分かり会えるなんて思ったんだろ

(わたしはるきりのことなんてなんにもわかっていなかった。)

私はるきりのことなんてなんにも分かっていなかった。

(ぱそこんのがめんにうつるあいこんともじ。)

パソコンの画面に映るアイコンと文字。

(それがわたしのしるるきりのすべて。)

それが私の知るるきりの全て。

(たったそれだけなのにわたしはるきりをしんゆうだとおもいこみ、るきりのこころを)

たったそれだけなのに私はるきりを親友だと思い込み、るきりの心を

(なんでもわかるとしんじこんでいた。)

何でもわかると信じ込んでいた。

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

未空あいりんのタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード