アブラカタブラ

(かげをおとしたつきあかり)

影を落とした月明かり

(こよいもよるがさわぎだす)

今宵も夜が騒ぎだす

(あかりひとつもないへやで)

明かり一つもない部屋で

(きみをみつけた)

君を見つけた

(ねむれないよるすごすなら)

眠れない夜過ごすなら

(すこしおちゃでもしませんか)

少しお茶でもしませんか？

(きみのなやみはみつのあじ)

君の悩みは蜜の味

(めをひからせる)

目を光らせる

(にがさないよ)

逃さないよ

(ほどけないよ)

解けないよ

(すぐたのしくなるからだいじょうぶ)

すぐ楽しくなるから大丈夫

(おいで)

「おいで？」

(たりらったった)

タリラッタッタ

(きみのしらないものがたりがほらはじまるよ)

君の知らない物語がほら始まるよ

(たりらったった)

タリラッタッタ

(こわがらないでもっとふかくへ)

怖がらないでもっと深くへ

(でぐちのないよぞらのなか)

出口のない夜空の中

(ほしくずはおどりだしてちった)

星屑は踊り出して散った

(たりらったった)

タリラッタッタ

(きかせてほしいあぶらかたぶら)

聞かせてほしいアブラカタブラ

(うそつきばかりがはびこるまちでは)

嘘つきばかりが蔓延る街では

(だれかをしんじることなんて)

誰かを信じることなんて

(もうできないよ)

もう出来ないよ

(それならすこしだけぼくを)

それなら少しだけ僕を

(しんじてみるのはいかがですか)

信じてみるのは如何ですか？

(りがいのいっちでそのかぎをあけて)

利害の一致でその鍵を開けて

(きみのこまりがおがすてき)

君の困り顔がステキ

(そのがくにおわびのくちづけを)

その額にお詫びの口付けを

(ほしい)

「ほしい？」

(たりらったった)

タリラッタッタ

(きがつけばほら)

気がつけばほら

(ふたりだけがすてーじのうえ)

二人だけがステージの上

(たりらったった)

タリラッタッタ

(このてをとっておどりあかそう)

この手を取って踊り明かそう

(おわりのないくらやみでも)

終わりのない暗闇でも

(きみをみうしなうことはないよ)

君を見失うことはないよ

(たりらったった)

タリラッタッタ

(あかりをけしてあぶらかたぶら)

灯を消してアブラカタブラ

(たりらったった)

タリラッタッタ

(だれもしらないものがたりがいまはじまるよ)

誰も知らない物語が今始まるよ

(たりらったった)

タリラッタッタ

(こわがらないでもっとちかくへ)

怖がらないで　もっと近くへ

(でぐちのないよぞらのなか)

出口のない夜空の中

(ほしくずはおどりだしてちった)

星屑は踊り出して散った

(たりらったった)

タリラッタッタ

(きかせてほしいあぶらかたぶら)

聞かせてほしいアブラカタブラ

(たりらったった)

タリラッタッタ

(きみのぐちからあぶらかたぶら)

君の口からアブラカタブラ