小説長文9! 第六話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐 🩵❄️🪽✨  いいね0  お気に入り登録
プレイ回数7  難易度(3.2) 2179打 長文
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」第六話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!

画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(ぶんかさいがおわってから、わたしはまえよりもみなとのことをかんがえるようになった。) 文化祭が終わってから、私は前よりも湊のことを考えるようになった。 (あさ、きょうしつにはいればみなとをさがし、やすみじかんになればしぜんとめでおってしまう。) 朝、教室に入れば湊を探し、休み時間になれば自然と目で追ってしまう。 (「おはよう、さな。」) 「おはよう、紗奈。」 (「おはよう、みなと。」) 「おはよう、湊。」 (なまえをよばれるだけでうれしい。) 名前を呼ばれるだけで嬉しい。 (そんなじぶんがすこしはずかしかった。) そんな自分が少し恥ずかしかった。 (あるひのほうかご、わたしはとしょしつでほんをさがしていた。) ある日の放課後、私は図書室で本を探していた。 (すると、うしろからこえがする。) すると、後ろから声がする。 (「なにさがしてる?」) 「何探してる?」 (ふりむくと、みなとがたっていた。) 振り向くと、湊が立っていた。
(「このほん。じゅぎょうでしょうかいすることになって。」) 「この本。授業で紹介することになって。」 (「これじゃない?」) 「これじゃない?」 (みなとがたなからいっさつのほんをとりだす。) 湊が棚から一冊の本を取り出す。 (「それ!ありがとう。」) 「それ!ありがとう。」 (「どういたしまして。」) 「どういたしまして。」 (そのままふたりでならんでほんをながめる。) そのまま二人で並んで本を眺める。 (「みなとって、ほんくわしいよね。」) 「湊って、本詳しいよね。」 (「むかしからよくよむから。」) 「昔からよく読むから。」 (「じゃあ、こんどおすすめおしえてよ。」) 「じゃあ、今度おすすめ教えてよ。」 (「いいよ。」) 「いいよ。」
など
(そのひとことがうれしくて、わたしはわらった。) その一言が嬉しくて、私は笑った。 (としょしつをでると、そとはまたあめだった。) 図書室を出ると、外はまた雨だった。 (「またあめだ。」) 「また雨だ。」 (「かさある?」) 「傘ある?」 (「あるよ。」) 「あるよ。」 (わたしはかばんからかさをとりだす。) 私は鞄から傘を取り出す。 (「ならよかった。」) 「ならよかった。」 (みなとはじぶんのかさをひらいた。) 湊は自分の傘を開いた。 (わたしたちはこうもんまでならんであるいた。) 私たちは校門まで並んで歩いた。 (あまおとがふたりのかいわをつつんでいる。) 雨音が二人の会話を包んでいる。 (「そういえば、さいしょのひもあめだったね。」) 「そういえば、最初の日も雨だったね。」 (みなとがいう。) 湊が言う。 (「おぼえてたんだ。」) 「覚えてたんだ。」 (「わすれないよ。」) 「忘れないよ。」 (「......どうして?」) 「......どうして?」 (「なんとなく。」) 「なんとなく。」 (わたしはおもわずわらった。) 私は思わず笑った。 (でも、むねのおくはおおきくなっていた。) でも、胸の奥は大きく鳴っていた。 (さいしょはにがてだった。) 最初は苦手だった。 (つめたくて、こわそうで、なにをかんがえているのかわからなかった。) 冷たくて、怖そうで、何を考えているのか分からなかった。 (でもいまはちがう。) でも今は違う。 (やさしいところも。) 優しいところも。 (ぶきようなところも。) 不器用なところも。 (ときどきみせるえがおも。) 時々見せる笑顔も。 (わたしはぜんぶ、すきになっていた。) 私は全部、好きになっていた。 (そのことに、もうきづかないふりはできなかった。) そのことに、もう気づかないふりはできなかった。 (「みなと。」) 「湊。」 (「ん?」) 「ん?」 (「......あしたもいっしょにかえらない?」) 「......明日も一緒に帰らない?」 (いえた。) 言えた。 (みなとはすこしおどろいたあと、わらった。) 湊は少し驚いたあと、笑った。 (「いいよ。」) 「いいよ。」 (「ほんとう?」) 「本当?」 (「うん。やくそく。」) 「うん。約束。」 (むねがいっぱいになる。) 胸がいっぱいになる。 (いえへかえったわたしは、べっどのうえできょうのことをなんどもおもいかえした。) 家へ帰った私は、ベッドの上で今日のことを何度も思い返した。 (そして、まくらにかおをうめる。) そして、枕に顔を埋める。 (「わたし、みなとのことがすきなんだ......。」) 「私、湊のことが好きなんだ......。」 (くちにしたしゅんかん、ふしぎなくらいこころがかるくなった。) 口にした瞬間、不思議なくらい心が軽くなった。 (でもどうじに、あたらしいふあんもうまれた。) でも同時に、新しい不安も生まれた。 (このきもちを、いつかつたえられるだろうか。) この気持ちを、いつか伝えられるだろうか。 (もしことわられたら。) もし断られたら。 (いままでみたいにはなせなくなったら。) 今までみたいに話せなくなったら。 (そうかんがえるとこわかった。) そう考えると怖かった。 (それでもわたしは、あしたもみなとにあいたいとおもった。) それでも私は、明日も湊に会いたいと思った。 (よくじつ、きょうしつへむかうと、ろうかのまどからみなとのすがたがみえた。) 翌日、教室へ向かうと、廊下の窓から湊の姿が見えた。 (するとかれもこちらにきづき、ちいさくてをふった。) すると彼もこちらに気づき、小さく手を振った。 (わたしはわらっててをふりかえす。) 私は笑って手を振り返す。 (たったそれだけなのに、こころがあたたかくなる。) たったそれだけなのに、心が温かくなる。 (こいって、こんなきもちなんだ。) 恋って、こんな気持ちなんだ。 (そうおもった。) そう思った。 (そしてほうかご。) そして放課後。 (やくそくどおり、わたしはみなとといっしょにがっこうをでた。) 約束通り、私は湊と一緒に学校を出た。 (けれど、そのかえりみち。) けれど、その帰り道。 (みなとがとつぜん、あしをとめた。) 湊が突然、足を止めた。 (「さな、ちょっときいてほしいことがある。」) 「紗奈、ちょっと聞いてほしいことがある。」 (いつもとちがうしんけんなひょうじょうに、わたしはおもわずいきをのんだ。) いつもと違う真剣な表情に、私は思わず息をのんだ。
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