小説長文9! 最終話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐 🩵❄️🪽✨  いいね0  お気に入り登録
プレイ回数2  難易度(3.1) 2422打 長文
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」最終話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(こくはくしたよくあさ、わたしはいつもよりはやくめがさめた。) 告白した翌朝、私はいつもより早く目が覚めた。 (きのう、みなととつきあうことになった。) 昨日、湊と付き合うことになった。 (それをおもいだすだけで、むねがいっぱいになる。) それを思い出すだけで、胸がいっぱいになる。 (でも、どうじにすこしだけふあんだった。) でも、同時に少しだけ不安だった。 (きょうから、いままでとおなじようにはなせるのかな。) 今日から、今までと同じように話せるのかな。 (そんなことをかんがえながらがっこうへむかった。) そんなことを考えながら学校へ向かった。 (きょうしつにはいると、みなとがまどぎわのせきにすわっていた。) 教室に入ると、湊が窓際の席に座っていた。 (「おはよう、さな。」) 「おはよう、紗奈。」 (「おはよう、みなと。」) 「おはよう、湊。」 (いつものあいさつ。) いつもの挨拶。
(なのに、きのうまでとはぜんぜんちがってきこえる。) なのに、昨日までとは全然違って聞こえる。 (おたがいすこしてれながら、めをそらした。) お互い少し照れながら、目をそらした。 (それをみたともだちがふしぎそうなかおをする。) それを見た友達が不思議そうな顔をする。 (「ふたりとも、なんかへんじゃない?」) 「二人とも、なんか変じゃない?」 (「そ、そんなことないよ。」) 「そ、そんなことないよ。」 (わたしはあわててこたえた。) 私は慌てて答えた。 (ひるやすみになると、みなとがわたしのせきまでやってきた。) 昼休みになると、湊が私の席までやってきた。 (「きょう、いっしょにかえろう。」) 「今日、一緒に帰ろう。」 (「うん。」) 「うん。」 (そのひとことがうれしくて、おもわずわらってしまう。) その一言が嬉しくて、思わず笑ってしまう。
など
(ほうかご、わたしたちはならんでこうもんをでた。) 放課後、私たちは並んで校門を出た。 (きのうとおなじみち。) 昨日と同じ道。 (いつもとおなじけしき。) いつもと同じ景色。 (それなのに、なにもかもがちがってみえた。) それなのに、何もかもが違って見えた。 (「なんか、まだふしぎ。」) 「なんか、まだ不思議。」 (わたしがいう。) 私が言う。 (「おれも。」) 「俺も。」 (「きのうまでふつうにともだちだったのにね。」) 「昨日まで普通に友達だったのにね。」 (「いまはちがう。」) 「今は違う。」 (みなとがすこしてれながらわらった。) 湊が少し照れながら笑った。 (「こいびとだから。」) 「恋人だから。」 (そのことばに、わたしはかおがあつくなった。) その言葉に、私は顔が熱くなった。 (えきへむかっていると、そらからちいさなあめがおちてきた。) 駅へ向かっていると、空から小さな雨が落ちてきた。 (「またあめだ。」) 「また雨だ。」 (わたしはそらをみあげる。) 私は空を見上げる。 (「かさ、もってる?」) 「傘、持ってる?」 (「きょうはちゃんともってるよ。」) 「今日はちゃんと持ってるよ。」 (わたしはかさをひらいた。) 私は傘を開いた。 (みなともじぶんのかさをひらこうとする。) 湊も自分の傘を開こうとする。 (でも、わたしはすこしまよってからこえをかけた。) でも、私は少し迷ってから声をかけた。 (「ねえ、みなと。」) 「ねえ、湊。」 (「ん?」) 「ん?」 (「......いっしょにはいる?」) 「......一緒に入る?」 (みなとがいっしゅんおどろいたかおをする。) 湊が一瞬驚いた顔をする。 (「いいの?」) 「いいの?」 (「うん。」) 「うん。」 (ふたりでひとつのかさにはいる。) 二人で一つの傘に入る。 (かたがすこしふれるたび、しんぞうがはねた。) 肩が少し触れるたび、心臓が跳ねた。 (「さいしょにあったひも、あめだったね。」) 「最初に会った日も、雨だったね。」 (「そうだったな。」) 「そうだったな。」 (「そのときは、まさかこんなことになるなんておもわなかった。」) 「その時は、まさかこんなことになるなんて思わなかった。」 (「おれも。」) 「俺も。」 (みなとはすこしわらう。) 湊は少し笑う。 (「でも、かさをかしてよかった。」) 「でも、傘を貸してよかった。」 (「わたしも、うけとってよかった。」) 「私も、受け取ってよかった。」 (あまおとがしずかにひびく。) 雨音が静かに響く。 (わたしはとなりをあるくみなとをみつめた。) 私は隣を歩く湊を見つめた。 (さいしょはにがてだった。) 最初は苦手だった。 (むくちで、こわそうで、なにをかんがえているのかわからなかった。) 無口で、怖そうで、何を考えているのか分からなかった。 (でも、すこしずつかれをしっていった。) でも、少しずつ彼を知っていった。 (やさしさをしって。) 優しさを知って。 (ぶきようさをしって。) 不器用さを知って。 (わらったかおをしって。) 笑った顔を知って。 (きづけば、だいすきになっていた。) 気づけば、大好きになっていた。 (「さな。」) 「紗奈。」 (「なに?」) 「なに?」 (「これからもよろしく。」) 「これからもよろしく。」 (わたしはわらってうなずいた。) 私は笑って頷いた。 (「こちらこそ。」) 「こちらこそ。」 (しばらくあるくと、あめがすこしずつよわくなっていった。) しばらく歩くと、雨が少しずつ弱くなっていった。 (そして、くものきれまからひかりがさしこむ。) そして、雲の切れ間から光が差し込む。 (「あめ、やみそう。」) 「雨、止みそう。」 (「うん。」) 「うん。」 (わたしはそらをみあげた。) 私は空を見上げた。 (あめあがりのそらは、いつもよりきれいにみえた。) 雨上がりの空は、いつもより綺麗に見えた。 (あのひ、わたしはひとりであめのなかにたっていた。) あの日、私は一人で雨の中に立っていた。 (いまはちがう。) 今は違う。 (わたしのとなりには、いっしょにあるいてくれるひとがいる。) 私の隣には、一緒に歩いてくれる人がいる。 (もう、あのころのわたしじゃない。) もう、あの頃の私じゃない。 (そしてみなとも、ただのにがてなだんしではない。) そして湊も、ただの苦手な男子ではない。 (わたしのたいせつなひとだ。) 私の大切な人だ。 (あめがかんぜんにやむ。) 雨が完全に止む。 (わたしはかさをとじた。) 私は傘を閉じた。 (ふたりであるきだす。) 二人で歩き出す。 (きっとこれからも、たのしいことばかりじゃない。) きっとこれからも、楽しいことばかりじゃない。 (すれちがうことだって、きっとある。) すれ違うことだって、きっとある。 (それでも。) それでも。 (いっしょにあるいていけるなら、それでいい。) 一緒に歩いていけるなら、それでいい。 (わたしはわらった。) 私は笑った。 (あのひのあめをこえたさきで。) あの日の雨を越えた先で。 (わたしは、だいすきなひととであえたのだから。) 私は、大好きな人と出会えたのだから。
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