エピローグ

(ねえきづいてる？)

ねえ 気づいてる？

(ふたりはともにこのみくちかけ)

ふたりは 共にこの身朽ちかけ

(えんどろーるあとのやみを)

エンドロール後の闇を

(まえむきにすすみはじめてる)

前向きに進みはじめてる

(ねえそれはそうと)

ねえ それはそうと

(つぎあえるなら)

次会えるなら

(どんなかたちでだろうな)

どんなかたちでだろうな

(しんぱいないよきっと)

心配 ないよ きっと

(すこしながめにねむるだけさ)

すこし永めに眠るだけさ

(さいはてまであるいていたら)

最果てまで歩いていたら

(きみがさみしそうにわらった)

きみがさみしそうに笑った

(しめやかに)

しめやかに

(あめがはだをぬらしたんだ)

雨が肌を 濡らしたんだ

(まくがおりたしばいならば)

幕が下りた芝居ならば

(そろそろいかなきゃね)

そろそろ行かなきゃね

(それじゃ、ばいばい)

それじゃ、ばいばい

(かな？)

かな？

(ねえそろそろかなあ)

ねえ そろそろかなあ

(なにしてあそぶ？こたえずにたたずんでる)

なにして遊ぶ？ 答えずに佇んでる

(きみはなぜかどこか)

きみは なぜか どこか

(ここにいないようなめをしている)

ここにいないような眼をしている

(ねえはくちゅうむのなか)

ねえ 白昼夢の中

(じゃれあったねこおりのうえはだしで)

じゃれあったね 氷の上 裸足で

(ふりっかー、たいおん、じっと)

フリッカー、体温、じっと

(くちびるよまだはなれないで)

唇よ まだ離れないで

(さいはてまであるいていたら)

最果てまで歩いていたら

(きみがうれしそうにわらった)

きみがうれしそうに笑った

(なんでかなふいにときがとまったんだ)

なんでかな ふいにときが 止まったんだ

(かぜがふいてまたたいたら)

風が吹いてまたたいたら

(きみはもうけはいだけ)

きみはもう気配だけ

(それじゃ、ばいばい？)

それじゃ、ばいばい？

(やだ)

やだ

(さあたそがれのふぁんふぁーれだ)

さあ 黄昏のファンファーレだ

(このひきげきこそかーにばるまいあって)

この悲喜劇こそカーニバル 舞いあって

(うすべににけぶるかな)

薄紅にけぶるかな

(えぴろーぐのそのさきへ)

エピローグのその先へ

(ひかりがはなになっていく)

光が 花になっていく

(さいはてまであるいていたら)

最果てまで歩いていたら

(かげがまぶしそうにわらった)

影がまぶしそうに笑った

(しめやかにあめがはだをつつみこんでいく)

しめやかに 雨が肌を 包み込んでいく

(まくがおりたしばいならば)

幕が下りた芝居ならば

(あたらしいぷろろーぐへ)

新しいプロローグへ

(それじゃ、また)

それじゃ、また

(あおう)

会おう

(あおうよ)

会おうよ