【最遊記】Trigger　関俊彦

(だいじなものなくしたひ)

大事なもの失くした日

(からっぽのてのなかに)

空っぽの手の中に

(つめたくてかたいなまり)

冷たくて硬い鉛

(せいとしをはかってた)

生と死を図ってた

(おいかけてはきえていく)

追いかけては消えて行く

(きょうきというげんそうが)

狂気という幻想が

(ただいきるそれだけがこんなにもおもすぎて)

ただ生きる それだけが こんなにも重すぎて

(そらたかくのぼったつきが)

空高く昇った月が

(いたみをのんでみちていく)

痛みを呑んで満ちて行く

(からみあうさだめのいとに)

絡み合う運命（さだめ）の糸に

(もがけばふかくしばられる)

藻掻けば深く縛られる

(よわくないみとどける)

弱くない見届ける

(こころをなくすことなく)

魂（こころ）を無くす事なく

(こめかみにおしつけてた)

こめかみに押し付けてた

(じゅうこうのたしかさは)

銃口の確かさは

(にげられないつみのいろ)

逃げられない罪の色

(てのひらをそめていた)

掌を染めていた

(このかたへとのしかかる)

この肩へとのし掛かる

(いのちというかげろうが)

命という陽炎が

(えいえんのねむりさえあくむへとうばわれる)

永遠の眠りさえ 悪夢へと奪われる

(そらたかくのぼったつきが)

空高く昇った月が

(かるまにくわれかけていく)

業（カルマ）に喰われ欠けて行く

(ひきがねにまわすゆびさき)

引き金に回す指先

(ふるえながらもといたよる)

震えながらも解いた夜

(たちむかういきてやる)

立ち向かう生きてやる

(おのれにまけることなく)

己（おのれ）に負ける事なく

(みちてはひくひかりとやみ)

満ちては曳く光と闇

(かけひきを)

駆け引きを

(かえられないことならば)

変えられないことならば

(ひとみでいぬきうけとめよう)

瞳で射抜き受け止めよう

(そらたかくのぼったつきが)

空高く昇った月が

(いたみをのんでみちていく)

痛みを呑んで満ちて行く

(からみあうさだめのいとに)

絡み合う運命（さだめ）の糸に

(もがけばふかくしばられる)

藻掻けば深く縛られる

(よわくないみとどける)

弱くない見届ける

(こころをなくすことなく)

魂（こころ）を無くす事なく