十三年彗星/すとぷり/るぅとくん

(なれないいいわけをしてまよなか)

慣れない言い訳をして　真夜中

(あしたははやおきできるきがしなくて)

明日は早起きできる気がしなくて

(ゆめとそいとげるような)

夢と添い遂げるような

(けだるいよふけだ)

気怠い夜更けだ

(みなれないよみちへとひとりとびだした)

見慣れない夜道へと　一人飛び出した

(じてんしゃのらんぷだけがやみてらす)

自転車のランプだけが闇照らす

(ろじうらのかげをぬけまがりかどのさき)

路地裏の影を抜け　曲がり角の先

(しょうじょのすがたをしたひかりをみた)

少女の姿をした　光を見た

(すいせいがこころにおちた)

彗星が心に落ちた

(むねをうったのはかんどうだろうかそれともしらないことばか)

胸を打ったのは感動だろうか　それともしらない言葉か

(ほしのおがうすれるしょうじょもよへきえゆき)

彗星の尾が薄れる　少女も夜へ消え行き

(まばたたきにやきついたのはまばゆいほほえみだけだった)

瞬きに焼き付いたのは　眩い微笑みだけだった

(きおくをなぞるようにすべてなげうった)

記憶をなぞるように　全て投げうった

(あなたにあうための１３ねん)

貴方に会うための１３年

(かなたへとつれさってくれ)

彼方へと連れ去ってくれ

(おもいでのうみにしずむならいっそとおいとおいそらへいっしょに)

思い出の海に沈むならいっそ　遠い遠い空へ一緒に

(あのひとかわらないすがたのあなたへと)

あの日と変わらない　姿の貴方へと

(つたえたいことがあったのにそのひとつもいえやしなくて)

伝えたいことがあったのに　その一つも言えやしなくて

(ふしぎなゆめをみていたのか)

不思議な夢を見ていたのか

(とまっていたのはぼくのほうだったのか)

止まっていたのは僕の方だったのか

(のばしたゆびのそのさききえゆくすいせい)

伸ばした指のその先　消え行く彗星

(かなたへとつれさってくれ)

彼方へと連れ去ってくれ

(おもいでのうみにしずむならいっそとおいとおいそらへいっしょに)

思い出の海に沈むならいっそ　遠い遠い空へ一緒に

(１３ねんかけてやっとたどりついたこたえ)

１３年かけてやっと　たどり着いた答え

(いちばんだいじなそのひとことあなたにこいしたとさえいえず)

一番大事なその一言「貴方に恋した」とさえ言えず