あなたの知らない私たち

(ひげきをはじめましょう)

悲劇を始めましょう

(だれにもわたさないこころはよごせない)

誰にも渡さない　心は汚せない

(いたずらにみだされたとて)

悪戯に乱されたとて

(ほらじゅんぱくのゆりにはじない)

ほら　純白の百合に恥じない

(しんくのばらよりけだかい)

真紅の薔薇より気高い

(どんないろにもそまらないあなたのしらないわたし)

どんな色にも染まらない　あなたの知らない私

(ほしいものさえあきらめちゃ)

欲しいものさえ諦めちゃ

(じんせいたのしめないでしょ)

人生楽しめないでしょ

(きよくただしくいきてこそうつくしいとしんじてきたのよ)

清く正しく生きてこそ　美しいと信じてきたのよ

(ああとかいのそらはくらいけど)

ああ都会の空は暗いけど

(いまはなひらかせてすべてをてにするわ)

今、花開かせて　すべてを手にするわ

(だれにもわたさないまもりぬいたあいを)

誰にも渡さない　守り抜いた愛を

(むりやりこじあけたとて)

無理やり抉じ開けたとて

(ほらぱんどらのはこのそこには)

ほら　パンドラの箱の底には

(かなしみのみこんだあとの)

悲しみ飲み込んだあとの

(はげしくもえあがるようなあなたのしらないわたし)

激しく燃え上がるような　あなたの知らない私

(ゆうなぎのようにささやかなしあわせすらとわじゃない)

夕凪のようにささやかな　幸せすら永遠じゃない

(じょうもうすれたこのじだいまっていてもあさひはこない)

情も薄れたこの時代　待っていても朝日は来ない

(ああたましいこがすほどの)

ああ　魂焦がすほどの

(そうにくしみさえもいのちにかえるのよ)

そう　憎しみさえも生命に変えるのよ

(このよはざんこくうばいあうさだめよくぼうもてだまにとれば)

この世は残酷　奪い合う宿命欲望も手玉に取れば

(ほらきのうのてきもみかたに)

ほら　昨日の敵も味方に

(よわいところくすぐって)

弱いところくすぐって

(あんまりあまくみないでねおそれをしらないわたし)

あんまり甘く見ないでね　恐れを知らない私

(ひげきはおしまいよさあさきみだれましょう)

悲劇はおしまいよ　さあ　咲き乱れましょう

(だれにもわたさないこころはよごせない)

誰にも渡さない　心は汚せない

(いたずらにみだされたとて)

悪戯に乱されたとて

(ほらじゅんぱくのゆりにはじない)

ほら　純白の百合に恥じない

(しんくのばらよりけだかい)

真紅の薔薇より気高い

(どんないろにもそまらないあなたのしらないわたし)

どんな色にも染まらない　あなたの知らない私