夜が明ける

(ねむれなくてもよるはあけるそれをぼくはながめている)

眠れなくても夜は明ける　それを僕は眺めている

(かわりばえのないしろいかべにあさひはさすとけいもすすむ)

代わり映えのない白い壁に　朝日は射す時計も進む

(きみといきたあのきせつからいっぽずつぼくだけがとおざかるような)

君と生きたあの季節から　一歩ずつ僕だけが遠ざかるような

(このままよるのなかをただよっていたいな)

このまま夜の中を　漂っていたいな

(ねむれなくてもよるはあけるそれをぼくはながめている)

眠れなくても夜は明ける　それを僕は眺めている

(かわってくことおわってくことはじまってくこと)

変わってくこと　終わってくこと　始まってくこと

(きみがいなくてもいきてゆけるそれがぼくはねぇかなしい)

君がいなくても生きてゆける それが僕は　ねぇ悲しい

(ほらもうすぐよるがあけるよるがあける)

ほらもうすぐ　夜が明ける　夜が明ける

(はるにさいてあきにかれるそれでもなんどでもまためをだすと)

春に咲いて秋に枯れる それでも何度でもまた芽を出すと

(これまでじゃなくこれからだよってわかってる)

これまでじゃなくこれからだよって　分かってる

(ねむれなくてもよるはあけるつないだてもやがてはなれる)

眠れなくても夜は明ける　繋いだ手もやがて離れる

(とほうにくれてなきわめいてもやがてなきやむ)

途方に暮れて泣き喚いても やがて泣き止む

(きみがいなくてもいきてゆけるけどあいされなくてもきみにあいたい)

君がいなくても生きてゆけるけど　愛されなくても君に会いたい

(ほらもうすぐよるがあけるよるがあける)

ほらもうすぐ　夜が明ける　夜が明ける

(まだだれもかなうかわからぬねがいをひとはきぼうとよぶ)

まだ誰も叶うかわからぬ願いを　人は希望と呼ぶ

(きみがいなくてもよるはあけるはなれたてもやがてまたつなぐ)

君がいなくても夜は明ける　離れた手もやがてまた繋ぐ

(ながいよるのはてにひとはひかりをしるだからこわくてもいきていける)

長い夜の果てに人は光を知る だから怖くても生きて行ける

(ひがのぼればまたあるきだすほらもうすぐよるがあける)

陽が昇ればまた歩き出す ほらもうすぐ夜が明ける

(だからだいじょうぶ)

だから大丈夫

(ほらもうすぐほらすぐそこよるがあける)

ほらもうすぐ　ほらすぐそこ　夜が明ける