カルテット

(おぼえててあのひびをたしかにかぞくだったよね)

覚えててあの日々を 確かに家族だったよね

(おさないころにわのべんちでたかいそらをみあげた)

幼いころ庭のベンチで 高い空を見上げた

(きこえてくるやさしいねいろがいまはもうおもいでたち)

聞こえてくる優しい音色が 今はもう思い出たち

(ひとりはさびしさまぎらわせなくて)

一人は寂しさ 紛らわせなくて

(さようならとつぶやいたことばをうそにしたんだ)

「さようなら」と呟いた 言葉を嘘にしたんだ

(かわらないあのひびになまえをよびあいつづけた)

変わらないあの日々に 名前を呼び合い続けた

(とぎれたせんりつはまいげんそうのおとをかなでてる)

途切れた旋律は舞い 幻想の音を奏でてる

(ときはすぎてべっどのうえでてれくさくはみんぐする)

時は過ぎてベッドの上で 照れくさくハミングする

(ひとつふたつみっつおとかさねかわいらしいこんさーとがはじまる)

一つ二つ三つ音重ね 可愛らしいコンサートが始まる

(こころがかなでるがっきをだきしめ)

心が奏でる 楽器を抱きしめ

(ちいさなはくしゅをおくろうわたしのいとしいえんそうしゃに)

小さな拍手を送ろう 私の愛しい演奏者に

(おわらないこのひびにぬくもりよせあいつづけた)

終わらないこの日々に 温もり寄せ合い続けた

(つないだせんりつはまいたましいのおとをひびかせる)

繋いだ旋律は舞い 魂の音を響かせる

(ゆれうごくおもいあたたかいてにぎりしめたの)

揺れ動く思い 温かい手握りしめたの

(もうわかれはそこにまばたきのまになみだを)

もう別れはそこに 瞬きの間に 涙を

(おぼえててあのひびをたしかにかぞくだったから)

覚えててあの日々を 確かに家族だったから

(ほうせきみたいだねこんどはもうけせはしない)

宝石みたいだね 今度はもう消せはしない

(さあうたをうたおう)

さあ歌を唄おう

(ひびくかるてっとはよにんめのえがおをさかせているよ)

響く四重奏(カルテット)は四人目の笑顔を咲かせているよ

(またかぞくになろうだいすき)

「また家族になろう」 「大好き」