SCP-001「ザ・ロック」

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プレイ回数1704難易度(5.0) 5582打 歌詞
受け継がれてしまった石、受け継がれなかった意思。
数あるSCPの中でも特に難解なSCP-001を解説するシリーズ第4弾。
今回のSCPは本部よりqntmの提言「ザ・ロック」です。
すごく長いので画面下の歌詞欄で読むか気長にやってください。

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理解難易度:☆☆★★★
重要度:★★★★★(=世界)
オブジェクトクラス:Safe
分類:物質系、石、破壊不能

「予備知識」
SCPの中には世界を滅ぼすものが数多く存在しています。
財団は異常を確認し、適切な収容手順を組み、それらをある程度収容しています。
世界が滅んでいないのは彼らのおかげですが、全てが彼らのおかげというわけではありません。
中には世界が滅んでいないのはただ運がいいだけだというSCPも存在します。

SCP財団:http://scp-jp.wikidot.com/
※記号や句読点はすべて無視してください。表示されてるのは見栄えのためです。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 おしゃお 5876 A+ 6.1 96.3% 912.9 5579 214 100 2024/03/28

関連タイピング

問題文

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(とくべつしゅうようぷろとこる)

「特別収容プロトコル」

(さいと10のさぶれべる1にあるこうせきゅりてぃのしゅようしゅうぞうしつに)

サイト10のサブレベル1にある高セキュリティの主要収蔵室に、

(かんれんでーたすべてとともにしゅうぞうちゅうです)

関連データ全てと共に収蔵中です。

(すいちょくなはっかくはしらがたのへやのかべはこんくりーととこうてつでほきょうされ)

垂直な八角柱型の部屋の壁はコンクリートと鋼鉄で補強され、

(じげんしきのでいりぐちがてんじょうにそなえつけられています)

時限式の出入口が天井に備え付けられています。

(でいりぐちのかいへいすけじゅーるはきみつあつかいでたんとうはかせのみがしっています)

出入口の開閉スケジュールは機密扱いで、担当博士のみが知っています。

(またしゅうぞうしつないへのあくせすには3だんかいのにんしょうがひつようです)

また、収蔵室内へのアクセスには3段階の認証が必要です。

(scp-001はざいだんのしょゆうするうちでもっともあんぜんなぶったいであり)

SCP-001は財団の所有する内で最も安全な物体であり、

(これらのしょちはとうなんぼうしのためです)

これらの処置は盗難防止のためです。

(せつめい)

「説明」

(scp001はだえんけいですさまじくせいみつなそうしょくがほどこされたしまもようのいしです)

SCP-001は楕円形で凄まじく精密な装飾が施された縞模様の石です。

(たてよこが15せんちていどでくろいろをしています)

縦横が15㎝程度で、黒色をしています。

(きんのすかしさいくががいぶをおおいせきどうとりょうきょくをとりまいています)

金の透かし細工が外部を覆い、赤道と両極を取り巻いています。

(いどのぞうだいとともにそうしょくのこまやかさはふくざつになっており)

緯度の増大と共に装飾の細やかさは複雑になっており、

(とくになんきょくやほっきょくのぶぶんではでんしこうがくしきけんびきょうでもわからないほどです)

特に南極や北極の部分では電子、光学式顕微鏡でもわからないほどです。

(つぎめなどはありませんがほっきょくてんのぶぶんにかぎあながあります)

継ぎ目などはありませんが、北極点の部分に鍵穴があります。

(このぶったいはまいくろはをはなっておりそうしょくにふれるとあたたかくかんじます)

この物体はマイクロ波を放っており、装飾に触れると暖かく感じます。

(しらふのりょういきはこくしょくのりょういきにくらべおおくのねつをほうしゅつしています)

白斑の領域は黒色の領域に比べ多くの熱を放出しています。

(いじょうのせいしつをのぞきscp001にはとくにいじょうはみうけられません)

以上の性質を除き、SCP-001には特に異常は見受けられません。

(このぶったいはきちのでんじはるいをつかってもなかみをみることはできず)

この物体は既知の電磁波類を使っても中身を見ることはできず、

(これまでのところはかいふのうです)

これまでのところ破壊不能です。

(さんぷるがとれないのでたしかめようはありませんが)

サンプルが取れないので確かめようはありませんが、

(みたかんじしまめのうときんからこうせいされているとすいそくされています)

見た感じ縞瑪瑙と金から構成されていると推測されています。

(scp-001をひらこうとするじっけんきろく)

「SCP-001を開こうとする実験記録」

(ぴっきんぐやこうぐによるはかいはこうかがみられませんでした)

ピッキングや工具による破壊は効果が見られませんでした。

(れーざーこうねつふしょくまんりきばくだんもこうかなし)

レーザー、高熱、腐食、万力、爆弾も効果なし。

(さいしゅうてきにかくばくだんをしようしましたがまったくのむきずでした)

最終的に核爆弾を使用しましたが全くの無傷でした。

(とあるはかせがじっけんのていしをもとめましたがきゃっかされています)

とある博士が実験の停止を求めましたが却下されています。

(このscpはげんざいもじゅうぶんなしきんのもとじっけんをけいぞくちゅうです)

このSCPは現在も十分な資金の元、実験を継続中です。

(はっけんにいたるけいい)

「発見に至る経緯」

(すこっとらんどのむめいなきぞくであるやんぐきょうのしゅうしゅうひんの1つでした)

スコットランドの無名な貴族であるヤング卿の収集品の1つでした。

(かれはめそぽたみあさばくをおうだんちゅうにじいんのいせきのなかからはっけんしました)

彼はメソポタミア砂漠を横断中に寺院の遺跡の中から発見しました。

(はっけんじはなにやらるーんもじがしるされたいしのなかにふういんされていたようです)

発見時は何やらルーン文字が記された石の中に封印されていたようです。

(るーんをかいどくするとなにかをふういんしているきじゅつがあらわれました)

ルーンを解読すると何かを封印している記述が現れました。

(いせきのばしょについてはかれのきじゅつがふめいりょうでありかくにんできていません)

遺跡の場所については彼の記述が不明瞭であり、確認できていません。

(のちにかれのしゅうしゅうひんはすこっとらんどこくりつはくぶつかんにきそうされました)

後に彼の収集品はスコットランド国立博物館に寄贈されました。

(がくげいいんたちはこだいしゅめーるのきんぞくかこうぎじゅつのじつれいだとかんがえたようです)

学芸員達は古代シュメールの金属加工技術の実例だと考えたようです。

(そのためとくにいじょうなものだとはおもわず200ねんほどてんじをしていました)

その為、特に異常なものだとは思わず200年ほど展示をしていました。

(ざいだんがいじょうにきがついたのは2003ねんのことです)

財団が異常に気が付いたのは2003年のことです。

(ざいだんしょくいんはいしのひょうめんじょうのしらふのぱたーんが)

財団職員は石の表面上の白斑のパターンが、

(そのとしのはじめにnasaのえいせいによってえられたような)

その年の始めにNASAの衛星によって得られたような、

(かんそくかのうなうちゅうのまいくろははいけいほうしゃをそうきさせることにきづきました)

観測可能な宇宙のマイクロ波背景放射を想起させることに気付きました。

(せいみつけんさにより2つのぱたーんはどういつのものであることがわかりました)

精密検査により2つのパターンは同一のものであることが分かりました。

(scp-001はただちにざいだんのふろんときぎょうによってかいとられ)

SCP-001は直ちに財団のフロント企業によって買い取られ、

(さいといそうごはっくはかせとみーるすきはかせがしょきけんさをおこないました)

サイト移送後、ハック博士とミールスキ博士が初期検査を行いました。

(けんきゅうはみーるすきはかせのしきのしたにけいぞくされます)

研究はミールスキ博士の指揮の下に継続されます。

(はっくはかせはせんじつざいだんをたいしょくしました)

ハック博士は先日財団を退職しました。

(しゅきにはscp001のふくすうのしょうさいなすけっちがふくまれていました)

手記にはSCP-001の複数の詳細なスケッチが含まれていました。

(そのひとつにかぎをおもわせるちいさなそうしょくひんが)

その一つに、鍵を思わせる小さな装飾品が、

(ほっきょくにはめこまれているさまがしめされています)

「北極」にはめ込まれている様が示されています。

(げんじてんでかぎはかいしゅうされていません)

現時点で鍵は回収されていません。

(かいせつ)

「解説」

(このscpのほうこくしょにはおちがそんざいしません)

このSCPの報告書にはオチが存在しません。

(うちゅうのもようにそうじしていることがしょくいんによってはっけんされましたが)

宇宙の模様に相似していることが職員によって発見されましたが、

(そのあともみーるすきはかせははかいやかいじょうをもくてきとするじっけんちゅうです)

その後もミールスキ博士は破壊や開錠を目的とする実験中です。

(はっくはかせはじっけんのなかでこのscpをしゅうようしつだとひょうげんしました)

ハック博士は実験の中でこのSCPを「収容室」だと表現しました。

(かれはこのいしがわれわれのうちゅうとどういつそんざいのもけいであるときぐしています)

彼はこの石が我々の宇宙と同一存在の模型であると危惧しています。

(せいみつながいけんからいしはそとからみたじっさいのうちゅうではないのかと)

精密な外見から、石は外から見た実際の宇宙ではないのかと。

(ほっきょくのかぎあなからこのせかいにもかぎあながあるのではないかと)

北極の鍵穴から、この世界にも鍵穴があるのではないかと。

(かいじょうはかいしたときじっさいにせかいがひらかれほうかいするのではないかと)

開錠、破壊したとき実際に世界が開かれ、崩壊するのではないかと。

(そしてこのようなせかいのみにちゅあがそんざいするということは)

そしてこのような世界のミニチュアが存在するということは、

(げんじつせかいはせかいのそとがわにそんざいするきょだいそんざいにとってのいしではないか)

現実世界は世界の外側に存在する巨大存在にとっての「石」ではないか。

(かれはそんなことをおもいじっけんのちゅうしをもとめたそうです)

彼はそんなことを思い、実験の中止を求めたそうです。

(はっくはかせがどのようなりゆうをもってそのかんがえにいたったかはふめいです)

ハック博士がどのような理由をもって、その考えに至ったかは不明です。

(そうはんだんするざいりょうがすくなすぎるからです)

そう判断する材料が少なすぎるからです。

(きょくたんにいってしまえばこのscpはうちゅうのもけいにしかみえません)

極端に言ってしまえばこのSCPは宇宙の模型にしか見えません。

(げんざいまでじっけんはせいかをだしておらずめにみえるきょういはでていません)

現在まで実験は成果を出しておらず、目に見える脅威は出ていません。

(はっくはかせのけねんがただしいというしょうこはなにもありません)

ハック博士の懸念が正しいという証拠は何もありません。

(このscpはscp100jpやねうらべやのうちゅうとにています)

このSCPはSCP-100-JP『屋根裏部屋の宇宙』と似ています。

(このscpはとあるはいおくのやねうらべやにうちゅうのみにちゅあがひろがっており)

このSCPはとある廃屋の屋根裏部屋に宇宙のミニチュアが広がっており、

(そのくうかんのほしをこわすとじっさいのほしもこわれるというのがとくちょうです)

その空間の星を壊すと実際の星も壊れるというのが特徴です。

(scp001はこわせませんがこのやねうらべやはこわすことができます)

SCP-001は壊せませんが、この屋根裏部屋は壊すことが出来ます。

(やがてはいおくがつぶれてしまうかもしれないことをかんがえると)

やがて廃屋が潰れてしまうかもしれないことを考えると、

(せかいがほうかいするのはscp100jpのほうがはやいのかもしれません)

世界が崩壊するのはSCP-100-JPのほうが早いのかもしれません。

(このはっくはかせのけねんについてはほうこくしょにはなにもきさいがありません)

このハック博士の懸念については報告書には何も記載がありません。

(ほんぶでもそんなことはかいていないぞとろんそうちゅうです)

本部でも「そんなことは書いていないぞ」と論争中です。

(じょうきのけねんはちょしゃがのこしたほそくぺーじにあるものです)

上記の懸念は著者が残した補足ページにあるものです。

(しかしみかたをかえるとこのscpはなによりもおそろしいscpです)

しかし見方を変えると、このSCPは何よりも恐ろしいSCPです。

(ざいだんはほとんどのscpにてきせつなしゅうようてじゅんをよういしています)

財団は殆どのSCPに適切な収容手順を用意しています。

(せかいのほうかいをひきおこすscpたちにたいしてはとくにげんじゅうにほかんしています)

世界の崩壊を引き起こすSCP達に対しては特に厳重に保管しています。

(すくなくともせかいほうかいがはっせいしないようにぜんりょくをつくしているのです)

少なくとも世界崩壊が発生しないように全力を尽くしているのです。

(それらはおおくがおぶじぇくとくらすがketerにぶんるいされています)

それらは多くがオブジェクトクラスがKeterに分類されています。

(ではこのscpはどうでしょう)

ではこのSCPはどうでしょう。

(scp001はせかいほうかいをひきおこすかのうせいのあるいしです)

SCP-001は世界崩壊を引き起こす可能性のある石です。

(しかしおぶじぇくとくらすはsafeです)

しかしオブジェクトクラスは「safe」です。

(しゅうようどころかげんざいしんこうけいではかいをもくてきとするじっけんをおこなっています)

収容どころか現在進行形で破壊を目的とする実験を行っています。

(そのscpがもつせかいほうかいのききにだれもきがついていません)

そのSCPが持つ世界崩壊の危機に誰も気が付いていません。

(ゆいいつきがついたはかせはたいしょくしています)

唯一気が付いた博士は退職しています。

(ぜいじゃくできけんなscpをざいだんがほごししゅうようするのではなく)

脆弱で危険なSCPを財団が保護し、収容するのではなく、

(scp001がもつきょうこさがざいだんのじっけんからせかいをまもっているじょうたいです)

SCP‐001が持つ強固さが財団の実験から世界を守っている状態です。

(あしたにでもかぎがみつかってしまうきけんせいもあります)

明日にでも鍵が見つかってしまう危険性もあります。

(このscpのかいじょうがせかいのほうかいをよびおこすのか)

このSCPの開錠が世界の崩壊を呼び起こすのか。

(それともただふういんされたなにかがしゅつげんするのかはふめいです)

それともただ封印された何かが出現するのかは不明です。

(かぎがみつかったときじっさいにためしてみればわかります)

鍵が見つかった時、実際に試してみればわかります。

(そしてこのscpのげんじょうをかんがえるとはかせはかいじょうするでしょう)

そしてこのSCPの現状を考えると博士は開錠するでしょう。

(そのときとめるにんげんもしすてむもそんざいしないのです)

その時、止める人間もシステムも存在しないのです。

(ざいだんのやくめはscpのかんぜんなちょうさではありません)

財団の役目はSCPの完全な調査ではありません。

(せかいのへんかしょうめつをふせぐことです)

世界の変化、消滅を防ぐことです。

(ざろっくうけついだいしとうけつがれなかったいし)

「ザ・ロック」受け継いだ石と、受け継がれなかった意思。

(ざいだんのあしたはどっちだ)

財団の明日はどっちだ。

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