初恋

(あなたのことはなんでも)

あなたのことは何でも

(しってるとおもってた)

知ってると思ってた

(ぶきようなこともねこじたなことも)

不器用なことも　猫舌なことも

(でんわがにがてなことも)

電話が苦手なことも

(だけどわたしのしらないことが)

だけど私の知らないことが

(ひとつだけあったの)

ひとつだけあったの

(あなたがもうわたしのことを)

あなたがもう私のことを

(すきじゃないということ)

好きじゃないということ

(いつからすれちがってしまったのかな)

いつからすれ違ってしまったのかな

(どうしてきづけなかったのかな)

どうして気づけなかったのかな

(ふたりですごしたたくさんのおもいで)

二人で過ごしたたくさんの思い出

(これからもずっといっしょにいるとおもってた)

これからもずっと一緒にいると思ってた

(あなたはともだち)

あなたは友達

(きょうからともだち)

今日から友達

(もうにどとすきなんていわないから)

もう二度と好きなんて言わないから

(これいじょうとおくにいかないで)

これ以上遠くに行かないで

(もうみるだけでもかまわない)

もう見るだけでもかまわない

(なまえでよんだりしないから)

名前で呼んだりしないから

(となりあるいたりしないから)

隣り歩いたりしないから

(ようじもないのにでんわしたりしないから)

用事もないのに電話したりしないから

(だからもうあえないなんて)

だからもう逢えないなんて

(いわないで)

言わないで

(おねがい)

お願い

(きれいなものをみつけると)

綺麗なものを見つけると

(あなたにもみせたくて)

あなたにも見せたくて

(すぐにしゃしんとるくせが)

すぐに写真撮る癖が

(まだいまもきえないまま)

まだ今も消えないまま

(あるきかたやしゃべりかたをまねして)

歩き方や喋り方を真似して

(ばすていまであるいたかえりみち)

バス停まで歩いた帰り道

(ちいさなことですねたり)

小さなことですねたり

(おこったりごめんね)

怒ったりごめんね

(もっとすなおになれたらよかった)

もっと素直になれたら良かった

(あなたのよこがおあなたのくちぐせ)

あなたの横顔　あなたの口癖

(くやしいほどすきなままだから)

悔しいほど好きなままだから

(これいじょうとおくにいかないで)

これ以上遠くに行かないで

(もうみるだけでもかまわない)

もう見るだけでもかまわない

(ともだちでいいから)

友達でいいから

(とくべつじゃなくていいから)

特別じゃなくていいから

(あなたのまえではないたりしないから)

あなたの前では泣いたりしないから

(だからもうあえないなんて)

だからもう逢えないなんて

(いわないで)

言わないで

(おねがい)

お願い

(あなたはともだち)

あなたは友達

(きょうからともだち)

今日から友達

(そうじぶんにいいきかせてみるよ)

そう自分に言い聞かせてみるよ

(あなたがえがおになるばしょは)

あなたが笑顔になる場所は

(もうふたりではいけないばしょ)

もう二人では行けない場所

(さくらなみきをあるいてうみべではなびみあげて)

桜並木を歩いて　海辺で花火見上げて

(かれはちるときもまっしろなゆきのひも)

枯葉散るときも　真っ白な雪の日も

(いつもあなたがいてくれた)

いつもあなたがいてくれた

(それだけはわすれたくないよ)

それだけは忘れたくないよ

(なまえでよんだりしないから)

名前で呼んだりしないから

(となりあるいたりしないから)

隣り歩いたりしないから

(ようじもないのにでんわしたりしないから)

用事もないのに電話したりしないから

(だからもうさよならなんて)

だからもうサヨナラなんて

(いわないで)

言わないで

(おねがい)

お願い