きみよみ

(ねおねがいかみさま)

ね　おねがい　かみさま

(あのひとをゆるして)

あのひとをゆるして

(ねおねがいかみさま)

ね　おねがい　かみさま

(わるいことしないから)

わるいことしないから

(くずるざっとうにすてられた)

崩る雑踏に捨てられた

(てをつくちはつめたくて)

手を着く地は冷たくて

(よるのとばりにえみをはく)

夜の帳に笑みを刷く

(もうにっちもさっちもいかぬのだ)

もうにっちもさっちもいかぬのだ

(きみよきみよ)

君よ君よ

(かなしくておかしくてさ)

悲しくて可笑しくてさ

(ゆれるこころもさんざんたんたんとなくよって)

揺れる心も散々淡々と泣くよって

(きみよきみよ)

君よ君よ

(だまってよわかってたの)

黙ってよわかってたの

(ちるもはかなくかいせいろうろうつないで)

散るも儚く魁星浪々繋いで

(きみよきみよ)

君よ君よ

(つかんでもあせんなよだって)

つかんでも焦んなよだって

(はしるみなもはしんしんそうそうとなぐよって)

走る水面は深々淙々と凪ぐよって

(きみよきみよ)

君よ君よ

(つないだておとさないで)

繋いだ手落とさないで

(けせらせら)

けせらせら

(ねおねがいかみさま)

ね　おねがい　かみさま

(ぼくたちをゆるして)

ぼくたちをゆるして

(ねおねがいかみさま)

ね　おねがい　かみさま？

(とどくこともなかった)

届くこともなかった

(まずそうなごはんに)

不味そうなごはんに

(いつもどおりきたいをするんだ)

いつも通り期待をするんだ

(あるこーるをかぶった)

アルコールをかぶった

(それはきょういちばんのせかいだ)

それは今日一番の世界だ

(きみのてをみるんだ)

君の手を見るんだ

(あれたこうになみだおちるんだ)

荒れた甲に涙落ちるんだ

(わたしがまもるんだ)

わたしが守るんだ

(よごれてしまったおもいを)

汚れてしまった想いを

(きみよきみよ)

君よ君よ

(からっぽのあたまのなかで)

カラっぽの頭の中で

(くうねるところもだんだんごうごうとなるよって)

くうねるところも段々轟々と鳴るよって

(きみよきみよ)

君よ君よ

(よどんでくつぶっためも)

淀んでく瞑った目も

(さびたつきよにかんじょうぜんせんをこえて)

錆びた月夜に感情前線を超えて

(きみよきみよ)

君よ君よ

(きらいでさふさいだはこ)

キライでさ塞いだ箱

(あけるそのひはらいらいどうどうとたたずんで)

開けるその日は磊々堂々と佇んで

(きみよきみよ)

君よ君よ

(つないだておとさないで)

繋いだ手落とさないで

(けせらせら)

けせらせら

(きみよきみよ)

君よ君よ

(なげいてもくらんでもやっと)

嘆いても　眩んでも　やっと

(そまるやみいろさいていさいあくで)

染まる闇色　最低最悪で

(もううんざりなんだ)

もう　うんざりなんだ

(きみよきみよ)

君よ君よ

(のぞんでよたよってよねえ)

望んでよ頼ってよ ねえ

(のびるこのてとつなぐそのてはあいなのよって)

伸びるこの手とつなぐその手は愛なのよって

(きみよきみよ)

君よ君よ

(かすんでもひかってるの)

霞んでも　光ってるの

(しのぶそのめのかげりをくらうあさやけを)

忍ぶその芽のかげりを喰らう朝焼けを

(きみよきみよ)

君よ君よ

(かなしくておかしくてさ)

悲しくて可笑しくてさ

(ゆれるこころもさんざんたんたんとなくよって)

揺れる心も散々淡々と泣くよって

(きみよきみよ)

君よ君よ

(つないだておとさないで)

繋いだ手落とさないで

(けせらせら)

けせらせら