ノンユース

(あたしはめをつぶってしずかにすわっているのに)

あたしは目を瞑って静かに座っているのに

(なぜかのけらているようなそんなふゆうかんだ)

なぜかのけらているようなそんな浮遊感だ

(きれいなかばんをおいておやすみをしたいきょうは)

綺麗な鞄を置いておやすみをしたい今日は

(むりやりにづくりをしてわらいとばしたかった)

むりやり荷造りをして笑い飛ばしたかった

(ゆるしてねきみのりそうもがんぼうもおもたいもんで)

許してねきみの理想も願望も重たいもんで

(せかいがぐずつけばくらすでうわさのせつだんちゅう)

世界が愚図つけばクラスでうわさの切断厨

(まだまだいけるけれどざんきをもったじょうたいで)

まだまだ行けるけれど残機を持った状態で

(さようならしなきゃいけないのだ)

さようならしなきゃいけないのだ

(ばいばい)

バイバイ

(あたしはきみにもらったあこがれを)

あたしはきみに貰ったあこがれを

(ふりかざしてはつかいきってふらふらだ)

振りかざしては使い切ってふらふらだ

(もうここにいられるきがしないきがしないから)

もうここにいられる気がしない気がしないから

(ぶかぶかのふくをぬいだんだ)

ぶかぶかの服を脱いだんだ

(あたしはめをつぶってみみをすましているのに)

あたしは目を瞑って耳を澄ましているのに

(きこえないおとによってひとりぼっちでひるやすみ)

聴こえない音に酔って一人ぼっちで昼休み

(ゆるしてねきみのゆめもきぼうもえがけなくなって)

許してねきみの夢も希望も描けなくなって

(たくじょうかれんだーはまるばつげーむのぎせいしゃ)

卓上カレンダーはマルバツゲームの犠牲者

(まだまだいえるけれどことばをもったじょうたいで)

まだまだ言えるけれど言葉を持った状態で

(さようならしなきゃいけないのだ)

さようならしなきゃいけないのだ

(ばいばい)

バイバイ

(あたしはきみがおそわったみちの)

あたしはきみが教わった道の

(けしきのなかでさまよってしまうのだ)

景色の中で彷徨ってしまうのだ

(よめないちずをさがすてのひらで)

読めない地図を探すてのひらで

(ふさぎきったらそれはさいこうのこたえだ)

塞ぎきったらそれは最高の答えだ

(ばいばい)

バイバイ

(あたしはきみにもらったあこがれを)

あたしはきみに貰ったあこがれを

(みにまとうからうごけなくなるのかな)

身に纏うから動けなくなるのかな

(もうここをあるけるきがしないきがしないから)

もうここを歩ける気がしない気がしないから

(よごれるまえにぶかぶかのくつをぬいだんだ)

汚れる前にぶかぶかの靴を脱いだんだ