難攻不落ガール

(かんせいなじゅうたくがいを)

閑静な住宅街を

(じてんしゃではしりぬける)

自転車で走り抜ける

(あのこはしょうりんじけんぽうぶ)

あの子は　少林寺拳法部

(きょうもあされんにむかう)

今日も朝練に向かう

(さくねんこじんのぶでは)

昨年個人の部では

(けんたいかいのじゅんけっしょうでざんぱい)

県大会の準決勝で惨敗

(ひじょうかいだんしたくらいそうこでないていた)

非常階段下　暗い倉庫で泣いていた

(あのこのさいきょうのぶきは)

あの子の最強の武器は

(かおでもすたいるでもなく)

顔でもスタイルでもなく

(よわさをかくそうとするさま)

弱さを隠そうとする様

(はりぼてのきば)

張りぼての牙

(どんなにきれいなきどうの)

どんなに綺麗な軌道の

(じょうだんまわしげりよりも)

上段回し蹴りよりも

(まんしんそういなきみにこそ)

満身創痍な君にこそ

(とろふぃーあげる)

トロフィーあげる

(あのこはつよがりしょうりんぶ)

あの子は強がり少林部

(あのこはおちないしょうりんぶ)

あの子は落ちない少林部

(あのこはつよがりしょうりんぶ)

あの子は強がり少林部

(あのこはおちないしょうりんぶ)

あの子は落ちない少林部

(きびしいたんれんのはてに)

厳しい鍛錬の果てに

(あのこはみにつけるのだろう)

あの子は身に着けるのだろう

(だれにもくずせないがーどをはきを)

誰にも崩せないガードを　覇気を

(あのこはつよがりつづける)

あの子は強がり続ける

(じゃくてんをかくしつづける)

弱点を隠し続ける

(それゆえかがやきはましてく)

それ故　輝きは増してく

(それでもいつか)

それでもいつか

(あなたがつかれはてたとき)

あなたが疲れ果てたとき

(おやすみっておとしてみたいな)

「おやすみ」って落としてみたいな

(こそくなぼく)

姑息な僕

(あのこはしょうりんみためはきょうじん)

あの子は少林　見た目は強靭

(ほんとはしょうしんときどきぶようじん)

ホントは小心　時々不用心

(あのこがぜんしんとめるはまんしん)

あの子が前進　止めるは慢心

(そくおれへんしん)

即俺変身

(すぐさまたたくぞしょうりんぶ)

すぐさま叩くぞ少林部