春恋、覚醒

(ひびのくらしはあきている)

日々の暮らしは飽きている

(せけんははるにうかれても)

世間は春に浮かれても

(ぼくのこころはいしのまま)

僕の心は石のまま

(きょうもでんしゃにゆられてる)

今日も電車に揺られてる

(そんなひびにのりこんできた)

そんな日々に乗り込んできた

(はじめてみるおんなのこは)

初めて見る女の子は

(ふくもかばんもあたらしい)

服も鞄も新しい

(しゃりょうにはるかぜがふいた)

車両に春風が吹いた

(からだじゅうのさいぼうがうまれかわる)

体中の細胞が生まれ変わる

(なにかがはじまるきがした)

何かが始まる気がした

(じょうしゃちゅうきづけばまたきみをみてる)

乗車中気付けばまた君を見てる

(まばたきのひまあたえない)

瞬きの暇与えない

(まいあさよんでるほんは)

毎朝呼んでる本は

(ぶあついはーどかばー)

分厚いハードカバー

(たいとるかくにんできたら)

タイトル確認できたら

(ほんやでさがしてみよう)

本屋で探してみよう

(かばんについているばっちに)

鞄についているバッチに

(しらないたんごがかいてある)

知らない単語が書いてある

(どうやらばんどめいらしい)

どうやらバンド名らしい

(きいてみよ)

聞いてみよ

(からだじゅうがきみのことかんがえてる)

体中が君のこと考えてる

(しりたいことであふれてる)

知りたいことで溢れてる

(じょうしゃちゅうにもっときみにりんくしたら)

乗車中にもっと君にリンクしたら

(あたらしいせかいみえるかも)

新しい世界見えるかも

(あーぼくときみがまざりあうかんかくだ)

あー僕と君が混ざり合う感覚だ

(あーしはつのためおきるのもくではない)

あー始発のため起きるのも苦ではない

(それなのにきみはこのさんしゅうかん)

それなのに君はこの3週間

(じょうしゃしてこないすがたをみせない)

乗車してこない　姿を見せない

(このじかんこのしゃりょう)

この時間　この車両

(やなじかんやなよかん)

やな時間　やな予感

(からだじゅうがきみのこともとめている)

体中が君のこと求めている

(もうすでにこいにおちてた)

もう既に恋に落ちてた

(ごりむちゅうきみのことをさがしている)

五里霧中　君のことを探している

(もういちどだけでいいあわせて)

もう一度だけでいい　合わせて

(いやほんにきみがすきなあのばんどがながれてる)

イヤホンに君が好きなあのバンドが流れてる