東京/Saucy Dog

(おきぬけのまちはねまだあおくひかってて)

起き抜けの街はねまだ青く光ってて

(しずかなせかいにはぼくひとりが)

静かな世界には僕ひとりが

(いきをしているようにかんじていた)

息をしているように感じていた

(とおりぬけるくうきはどこかさびしそう)

通り抜ける空気はどこか寂しそう

(もうすぐだね、さよならまで)

もうすぐだね、さよならまで

(どこにいてもかわらないでね)

どこにいても変わらないでね

(おもいだすのはきっとおとなになってさ)

思い出すのはきっと大人になってさ

(いまのぼくはうまくやれているのか)

今の僕は上手くやれているのか

(ふあんでまるくなるつまさき)

不安で丸くなるつま先

(よごれていくこころのせい)

汚れていく心の所為

(とうきょう)

東京

(だいじょうぶぼくは。うまくやれているよ)

大丈夫僕は。上手くやれているよ

(あきらめることにもまひしてきたから)

諦めることにも麻痺してきたから

(はじめてただしいことばかりが)

初めて正しいことばかりが

(せいぎじゃないのがわかってきたんだ)

正義じゃないのが分かってきたんだ

(ごせんふにたまったからすをおいかけて)

五線譜に溜まったカラスを追いかけて

(きゅうこう、すれちがうおとになんども)

急行、すれ違う音に何度も

(おどろいてはうつむくとかいのあさにも)

驚いては俯く都会の朝にも

(さいきんはずいぶんなれてきたきがするよ)

最近はずいぶん慣れてきた気がするよ

(うしなってさ、えたものがなんだか)

失ってさ、得たものがなんだか

(わりにあっていないんだ)

割りに合っていないんだ

(だまってそっとしといて)

黙ってそっとしといて

(はきだしたくろいことば)

吐き出した黒い言葉

(すぎさっていったきょうに)

過ぎ去っていった今日に

(くたばってしまいそうなんだ)

くたばってしまいそうなんだ

(あぁあせってたんだきっと)

あぁ焦ってたんだきっと

(でもつながってたんだずっと)

でも繋がってたんだずっと

(ふたしかでもぼくのえらんだみちは)

不確かでも僕の選んだ道は

(とうきょう)

東京

(だいじょうぶ。ぼくはうまくやれているよ)

大丈夫。僕は上手くやれているよ

(あきらめることにもまひしてきたから)

諦めることにも麻痺してきたから

(はじめてただしいことばかりが)

初めて正しい事ばかりが

(せいぎじゃないのがわかってきたんだ)

正義じゃないのが分かってきたんだ