声／遥海

(かわいたこころのおくで)

渇いた心の奥で

(たしかにこえがきこえた)

確かに声が聞こえた

(ゆうきをひろいあつめて)

勇気を拾い集めて

(めをあげれば)

目を上げれば

(とおくにみえていた)

遠くに見えていた

(そうきゅうのひかり)

蒼穹の光

(だれかがきょうもどこかで)

誰かが今日も何処かで

(なもなきこえにきずつく)

名も無き声に傷つく

(いきばをうしなった)

行き場を失った

(かなしみをすくい)

悲しみを掬い

(なにをしんじなにをしって)

何を信じ何を知って

(どこへむかえばいいというのだろう)

何処へ向かえばいいと言うのだろう

(あたらしいきょうがはじまる)

新しい今日が始まる

(みあげたそらはいつしかかさなり)

見上げた空はいつしか重なり

(ひとつにかわっていく)

一つに変わっていく

(おなじこのばしょから)

同じこの場所から

(いつもむかえよう)

いつも迎えよう

(ちゃんとすすんでいくよ)

ちゃんと進んでいくよ

(きこえているよ)

聞こえているよ

(あなたのこえ)

あなたの声

(だれかのあせもなみだも)

誰かの汗も涙も

(とどくことなく)

届くことなく

(きえてく)

消えてく

(めにみえるものがすべてのせかいのなかで)

目に見えるものが全ての世界の中で

(なにをつかみなにをすてて)

何を掴み何を捨てて

(どこへむかえばいいというのだろう)

何処へ向かえばいいと言うのだろう

(あたらしいきょうがはじまる)

新しい今日が始まる

(たとえ)

たとえ

(つめたいむかいかぜにつかれて)

冷たい向かい風に疲れて

(うごけなくなっても)

動けなくなっても

(おなじこのばしょから)

同じこの場所から

(いつもはじめよう)

いつも始めよう

(いっぽずつでもいいよ)

一歩ずつでもいいよ

(たいせつにあるきつづけよう)

大切に歩き続けよう

(いかりやかなしみ)

怒りや悲しみ

(いきづらさに)

生きづらさに

(なんど)

何度

(おれそうになったとしても)

折れそうになったとしても

(わすれないよ)

忘れないよ

(こえていくさきに)

超えていく先に

(ひかりがあること)

光があること

(あたらしいきょうがはじまる)

新しい今日が始まる

(みあげたそらはいつしかかさなり)

見上げた空はいつしか重なり

(ひとつにかわっていく)

一つに変わっていく

(おなじこのばしょから)

同じこの場所から

(いつもむかえよう)

いつも迎えよう

(ちゃんとすすんでいくよ)

ちゃんと進んでいくよ

(ひびかせていくよ)

響かせていくよ

(わたしのこえ)

私の声