化孵化

(ひびをつけたのはだれ)

皹をつけたのは誰？

(きずをつけたのはだれ)

傷をつけたのは誰？

(きれいずきのかみさまはいう)

綺麗好きの神様は言う

(よごれたあなたはいけないこだ)

「汚れた貴方は、いけない子だ。」

(からのなかでゆめみてたほうが)

殻の中で夢みてた方が

(しあわせだったとはいうまいが)

幸せだったとは言うまいが

(ざくろのあめをかきわけては)

ザクロの雨を掻き分けては

(またきずがふえてしまうよ)

また傷が増えてしまう、よ？

(やみをぬけてもむやみ)

闇を抜けても無闇

(もがきもがくじしょうむざい)

もがきもがく自称無罪

(よごれたこころはかくそうね)

汚れた心は隠そうね

(ほんとうのあいがうるさいから)

本当の愛が五月蠅いから

(ははがおしえたすべてのもの)

母が教えたすべてのもの

(ぼくがあいしたすべてのもの)

僕が愛したすべてのもの

(ひびをつけたのはだれだれ)

皹をつけたのは誰　誰？

(どうしてどうしてくれよ)

どうして　どうしてくれよ

(あいされたかったふかいやふかいいや)

愛されたかった　不快　夜　腐海　嫌！

(あれされたかったふかいなふかりある)

XXされたかった　孵化　否　負荷　リアル！

(いとおしさにまみれて)

いとおしさに塗れて

(いきすらうまくすえないで)

息すら上手く吸えないで

(おりこうにただおりこうに)

お利口に　ただお利口に

(うまれおちたぼくは)

生まれ落ちた僕は

(すこしよいすいせいと)

（少し酔い　彗星と）

(すこしよいすいせいと)

（少し宵　水棲徒）

(ごみをすてたのはだれ)

ごみを捨てたのは誰！

(かねをひろうのはだれ)

カネを拾うのは誰！

(きたないどこかのだれかさま)

汚いどこかの誰か様

(きれいなあなたもいけないこだ)

「綺麗な貴方も、いけない子だ。」

(あばれないようにくちをつけて)

暴れないように口をつけて

(いたまないようにますいをして)

痛まないように麻酔をして

(あきたえさどうにかして)

飽きた餌どうにかして。

(かみさまどうにかするよ)

神様、どうにかするよ

(いかされながらふかいやふかいいや)

生かされながら　不快　夜　腐海　嫌！

(あれてしまいそうなふかいなふかりある)

XXてしまいそうな　孵化　否　負荷　リアル！

(りふじんにほだされて)

理不尽に絆されて！

(ゆめすらうまくくえないで)

夢すらうまく喰えないで

(ひびをくれたのはだれ)

皹 日々をくれたのは誰

(だれでもいいんだよそんなの)

誰でもいいんだよそんなの

(あいさえなかったふかいやふかいいや)

愛さえなかった？　不快　夜　腐海　嫌

(みにくいぼくらはふかいなふかりある)

醜い、僕らは。　孵化　否　負荷　リアル

(あれなこのせかいはふかいやふかいいや)

XXなこの世界は　不快　夜　腐海　嫌

(こわれてもまだふかいな)

壊れてもまだ　孵化　否

(ああああ)

あ　あ　　あ　　　あ

(あいされたかったふかいやふかいいや)

愛されたかった！　不快　夜　腐海　嫌！

(かくせはしないやふかいなふかりある)

隠せはしない嫌　孵化　否　負荷　リアル！

(きれいごとにまみれた)

綺麗ごとに塗れた

(さよならかみさまもういらない)

『さよなら神様　もういらない』

(のたれじぬよりいくぶんか)

のたれ死ぬより幾分か

(おりこうなこのせかいですから)

お利口なこの世界ですから。