歌うたいのバラッド

(ああうたうことはむずかしいことじゃない)

嗚呼 唄うことは難しいことじゃない

(ただこえにみをまかせ)

ただ声に身をまかせ

(あたまのなかをからっぽにするだけ)

頭の中をからっぽにするだけ

(ああめをとじればむねのなかにうつる)

嗚呼 目を閉じれば 胸の中に映る

(なつかしいおもいでやあなたとのまいにち)

懐かしい思い出や あなたとの毎日

(ほんとうのことはうたのなかにある)

本当のことは歌の中にある

(いつもならてれくさくていえないことも)

いつもなら照れくさくて言えないことも

(きょうだってあなたをおもいながらうたうたいはうたうよ)

今日だってあなたを思いながら歌うたいは唄うよ

(ずっといえなかったことばがある)

ずっと言えなかった言葉がある

(みじかいからきいておくれ)

短いから聞いておくれ

(あいしてる)

「愛してる」

(ああうたうことはむずかしいことじゃない)

嗚呼 唄うことは難しいことじゃない

(そのむねのめかくしをそっとはずせばいい)

その胸の目隠しをそっと外せばいい

(そらにうかんでることばをつかんで)

空に浮かんでる言葉をつかんで

(めろでぃをのせたくもでたびにでかける)

メロディを乗せた雲で旅に出かける

(じょうねつのかなたになにがある)

情熱の彼方に何がある？

(きになるからゆこうよ)

気になるから行こうよ

(まどのそとにはきたかぜが)

窓の外には北風が

(うでくみするびるのかげにふくけれど)

腕組みするビルの影に吹くけれど

(ぼくらをのせてめろでぃはつづく)

ぼくらを乗せてメロディは続く

(きょうだってあなたをおもいながらうたうたいはうたうよ)

今日だってあなたを思いながら歌うたいは唄うよ

(どうやってあなたにつたえよう)

どうやってあなたに伝えよう

(あめのよるもふゆのあさもそばにいて)

雨の夜も 冬の朝も そばにいて

(はっぴーえんどのえいがをいまいめーじしてうたうよ)

ハッピーエンドの映画を今イメージして唄うよ

(こんなにすてきなことばがある)

こんなに素敵な言葉がある

(みじかいけどきいておくれよ)

短いけど聞いておくれよ

(あいしてる)

「愛してる」