花よ花よ

(いきていたいなんてもうおもえない)

生きていたいなんて　もう思えない

(かなしいことばかりでひとをきずつけてばかりで)

悲しい事ばかりで　人を傷付けてばかりで

(どうろにすてられてたこねこのしがいをみたとき)

道路に捨てられてた　子猫の死骸を見た時

(ぼくはうまれてはじめてにんげんをにくんだ)

僕は生まれて初めて　人間を憎んだ

(なくしたくないものやわすれたくないもの)

無くしたくないものや　忘れたくないもの

(なんでうしなったあとでしかきづけないのかな)

なんで失った後でしか　気付けないのかな

(なくしたくなかったのにな)

無くしたくなかったのにな

(どうかはなよはなよさきみだれてぼくのこころにはるをともせ)

どうか　花よ花よ　咲き乱れて　僕の心に春を灯せ

(たとえきみがそこにいなくても)

例え　君がそこに居なくても

(ぼくのなくしたものがもうにどとみつからないとしてもしかたないさ)

僕の無くしたものがもう二度と　見付からないとしても　仕方ないさ

(びるのおくじょうでとびおりるふりをしたら)

ビルの屋上で　飛び降りる振りをしたら

(きみのこえがききたくなってなみだがとまらない)

君の声が聞きたくなって　涙が止まらない

(わすれものにきづいてみしらぬひとがいえじをいそぐ)

忘れ物に気付いて　見知らぬ人が家路を急ぐ

(どうかあなたのわすれものがみつかりますように)

どうかあなたの忘れ物が　見付かりますように

(みつからないのはぼくだけでいいよ)

見付からないのは　僕だけでいいよ

(だからはなよはなよさきみだれてきみのこころにはるをともせ)

だから　花よ花よ　咲き乱れて　君の心に春を灯せ

(きみがいまここにいきているぼくはそれだけでうれしいから)

君が今ここに生きている　僕はそれだけで嬉しいから

(きみもそんなふうにぼくをおもってくれないか)

君もそんな風に僕を　思ってくれないか

(あのこうそうびるのおくじょうでぼくははじめていきていたいとおもった)

あの高層ビルの屋上で　僕は初めて　生きていたいと思った

(だれかこのこどうをきいてくれよぼくはいまここでいきてるんだよ)

誰かこの鼓動を聴いてくれよ　僕は今ここで　生きてるんだよ

(だからおねがいだよそばにきてよぼくのこのてをあたためてよ)

だから　お願いだよ　側に来てよ　僕のこの手を温めてよ

(どうかはなよはなよさきみだれてぼくのこころにはるをともせ)

どうか　花よ花よ　咲き乱れて　僕の心に春を灯せ

(そしてぼくはあいしているこのせかいを)

そして僕は愛している　この世界を

(きみのいるこのせかいを)

君の居る　この世界を