ブルーハーツ「too much pain」

(はみだしものたちのとおいなつのでんせつが)

はみだし者達の遠い夏の伝説が

(はいしゃおきばでさびついてらあ)

廃車置場で錆びついてらあ

(はいいろのよあけを)

灰色の夜明けを

(ただだまってかけぬけて)

ただ黙って駆け抜けて

(あなたにあいにゆけたらなあ)

あなたに会いに行けたらなあ

(おもいだすつきあかりにぬれた)

思い出す月明かりに濡れた

(ひとけのないそうしゃじょうで)

人気のない操車場で

(それぞれのいたみをだいたまま)

それぞれの痛みを抱いたまま

(ぼくらひっしにわかりあおうとしてた)

僕ら必死に分かり合おうとしてた

(はぎしりをしながら)

歯軋りをしながら

(あなたのことばがまるでせんりつのように)

あなたの言葉がまるで旋律のように

(あたまのなかでなっている)

頭の中でなっている

(ｔｏｏ　ｍｕｃｈ　ｐａｉｎ)

TOO MUCH PAIN

(つめこまれてきたね)

詰め込まれてきたね

(いみのないがらくただけ)

意味のないガラクタだけ

(じょうねつをかんしょうにおきかえ)

情熱を感傷に置き換え

(おもいでによりかかる)

思い出により掛かる

(あなたをみたくはないよ)

あなたを見たくはないよ

(うちのめされたよこがおを)

打ちのめされた横顔を

(わすれないあなたのしろいかた)

忘れないあなたの白い肩

(ふれたらもうくずれそうな)

触れたらもう崩れそうな

(いまだけさあしたはわからない)

今だけさ明日はわからない

(そしてかぜがことばもなくふきぬけた)

そして風が言葉もなく吹き抜けた

(ぼくらのてのなかを)

僕らの手の中を

(あなたのくちびるうごくすろーもーしょんで)

あなたの唇動くスローモーションで

(ぼくはみみをふさいでる)

ボクは耳をふさいでる

(ｔｏｏ　ｍｕｃｈ　ｐａｉｎ)

TOO MUCH PAIN

(もういちどまだまにあうさ)

もう一度まだ間に合うさ

(まだいまならおそくない)

まだ今なら遅くない

(もうにどともどることはないよ)

もう二度と戻ることはないよ

(ぼくはまたいっぽふみだそうとしている)

ボクはまた一歩踏み出そうとしている

(すこしこわいけれど)

少し怖いけれど

(あなたのことばはとおく)

あなたの言葉は遠く

(もうききとれない)

もう聞き取れない

(なにかがはじけとびちった)

何かが弾け飛び散った

(ｔｏｏ　ｍｕｃｈ　ｐａｉｎ)

TOO MUCH PAIN