雨降りの朝

(たいせつなことにきづいた)

大切なことに気づいた

(せかいのほんしつにせまった)

世界の本質にせまった

(いますぐにおしえてあげたいけど)

今すぐに教えてあげたいけど

(きのきいたことばがうかばないな)

気の利いた言葉が浮かばないな

(しずむらくようのぐらでーしょん)

沈む落陽のグラデーション

(みなものひかりのりふれくしょん)

水面の光のリフレクション

(ゆらゆらゆれるこのはのおと)

ゆらゆら揺れる木の葉の音

(あめふりのなつかしいにおい)

雨降りの懐かしい匂い

(となりでねむったときのかお)

隣で眠ったときの顔

(そのすべてがぼくのこどうを)

そのすべてが僕の鼓動を

(きざんでいたいつまでもいつまでも)

刻んでいた　いつまでも　いつまでも

(ゆめのつづきのあさのおとが)

夢の続きの朝の音が

(とけあいながらあめのそらへ)

とけ合いながら雨の空へ

(たいせつなことにきづいた)

大切なことに気づいた

(せかいのほんしつにせまった)

世界の本質にせまった

(きみにだけおしえてあげようかな)

君にだけ教えてあげようかな

(なんてつよがってみたりしようかな)

なんて強がってみたりしようかな

(たねをまいたらめがでるとか)

種をまいたら目が出るとか

(どりょくすればみをつけるとか)

努力すれば実をつけるとか

(はびこるありがたいおことば)

はびこるありがたいお言葉

(ほんとうはどうでもよかった)

本当はどうでもよかった

(やさしいこえにみみすまして)

やさしい声に耳すまして

(うつくしいえにめをこらして)

うつくしい画に目をこらして

(かんじていたいいつまでもいつまでも)

感じていたい　いつまでも　いつまでも

(ゆめのつづきのあさのいろが)

夢の続きの朝の色が

(とけあいながらあめのそらへうく)

とけ合いながら雨の空へ浮く

(たいせつなことにきづいた)

大切なことに気づいた

(せかいのほんしつにせまった)

世界の本質にせまった

(せわしないひびにわすれてゆくから)

せわしない日々に忘れてゆくから

(ときどきおもいださせてほしいな)

ときどき思い出させてほしいな