贋作

(おおつぶのあめくろくさいたせれなーで)

大粒の雨　黒く咲いたセレナーデ

(さきみだれてはかすみきえていった)

咲き乱れては　霞消えていった

(このおもいがこいならばいつわりなくひとはあいせない)

この想いが恋ならば　偽りなく人は愛せない

(おもいかくしつたえられず)

想い隠し　伝えられず

(きづくのがおそすぎたもうことばすらとどかないわ)

気付くのが遅すぎた　もう言葉すら届かないわ

(このちっぽけなせかいがおとをたてていつかそういつかこわれてしまっても)

このちっぽけな世界が音を立てていつか　そういつか壊れてしまっても

(なくしはしないあなただけは)

無くしはしない　あなただけは

(いまのおもいだけはだれにもわたさない)

今の想いだけは　誰にも渡さない

(ひとりのいまがかこにおきざりにされて)

一人の今が　過去に置き去りにされて

(あなたがここにいるみらいをつくる)

あなたがここにいる未来を造る

(このおもいがつみならばひとはどんなとがをせおうのか)

この想いが罪ならば人はどんな咎を背負うのか

(すべてなくしすべてをしってげんしょへとまきもどる)

全て無くし　全てを識って原初へと巻き戻る

(このいのちすらおしくないわ)

この命すら惜しくないわ

(このちっぽけなせかいをみわたしてもいつもそういつもあなただけいない)

このちっぽけな世界を見渡してもいつも　そういつもあなただけいない

(ひとりじめしたはこにわへとかぎをかけたのはなもしらないまれびとａｈ)

独り占めした　箱庭へと鍵をかけたのは　名も知らない稀人 ah

(もしかみさまがいるのならなにもしないでねがいごとはなにもないから)

もし神さまがいるのなら何もしないで願い事は何もないから

(わたしのことをずっとめにやきつけてほしい)

私の事をずっと眼に焼き付けて欲しい

(このちっぽけなせかいでわたしだけはゆめをそうゆめをおいもとめつづけた)

このちっぽけな世界で私だけは夢を　そう夢を追い求め続けた

(なみだのあとはきえはしない)

涙の痕は　消えはしない

(くろにそめられひとつになりすべてきえた)

黒に染められ　一つになり　全て消えた

(こわれたせかいでゆがんだのはきみかわたしか)

壊れた世界で歪んだのは君か？私か？

(どちらもなんだろう)

どちらもなんだろう

(このつみだけはこのけがれは)

この罪だけは　この穢れは

(だれかがゆるしてもわたしはゆるさないわ)

誰かが許しても　私は許さないわ

(だれにもわたさない)

誰にも渡さない