夏枯れ

(もくめにそうようにならんでねむるよる)

木目に沿うように　並んで眠る夜

(おもいでなんかじゃかたづかないほど)

思い出なんかじゃ　片付かない程

(きみのあいづちがみょうにうれしくて)

君の相槌が　妙に嬉しくて

(わすれらんないゆうひが)

忘れらんない　夕日が

(きみにとってもおなじおもいだってきっと)

君にとって　も同じ想いだってきっと

(まぼろしみたいなぐうぜんをさがしまわったなつ)

幻みたいな偶然を　探しまわった夏

(きょうでおわってしまうなら)

今日で　終わってしまうなら

(きみにあえたそれだけでただ)

君に会えた　それだけで　ただ

(なきそうできけなくて)

泣きそうで　訊けなくて

(くりかえしわらいあうんだいたくなるたび)

繰返し笑い合うんだ　居たくなる旅

(かんじゅーすこぼしたみずしぶき)

缶ジュース零した水しぶき

(しゃつのぐんじょういろがにじんでく)

シャツの群青色が滲んでく

(いやなよかんがふたりをいつか)

嫌な予感がふたりをいつか

(むしばんでもかんたんにきえないように)

蝕んでも簡単に消えないように

(とけないようにこうかしたよみち)

解けないように高架下夜道

(あせっかきなといにきゃっかんし)

汗っかきな問いに客観視

(きずつけそうでかさぶたみたいで)

傷つけそうで瘡蓋みたいで

(あずけらんないさよなら)

預けらんない　さよなら

(きみまでもくちはててしまうきがした)

君までも　朽ち果ててしまう気がした

(まぼろしみたいなこっけいをさがしまわったなつ)

幻みたいな滑稽を　探しまわった夏

(きょうでかわいてしまうなら)

今日で　乾いてしまうなら

(きみがかえしたしずくはぼくを)

君が返した　雫は僕を

(こまらせてゆるしてくれて)

困らせて　許してくれて

(くりかえしめをさましたいたくなるたび)

繰り返し目を覚ました　痛くなる度

(とおくをみつめてるよこがおをみてる)

遠くを見つめてる　横顔を見てる

(とちゅうちてんでとどまるつよさにみとれたひ)

途中地点で留まる強さに　見惚れた陽

(やきつくようにめはそらせず)

焼き付くように　目は逸らせず

(なつがかれるああ)

夏が枯れる　あゝ

(わすれらんないゆうひが)

忘れらんない　夕日が

(きみにとってもおなじおもいだってきっと)

君にとって　も同じ想いだってきっと

(まぼろしみたいなぐうぜんをさがしまわったなつ)

幻みたいな偶然を　探しまわった夏

(きょうでおわってしまうなら)

今日で　終わってしまうなら

(きみにあえたそれだけでもう)

君に会えた　それだけで　もう

(いきてもいいようなきがして)

生きてもいいような　気がして

(くりかえしわらいあうんだいたくなるたび)

繰返し笑い合うんだ　居たくなる旅