今夜こそ

(しごとがおわりべるがなるとき)

仕事が終わりベルが鳴る時

(きみはじぶんをとりもどす)

君は自分を取り戻す

(けしょうなおしてたそがれのなかとけこんでゆく)

化粧直して黄昏の中溶け込んでゆく

(ひとりのへやはきがめいるほどさむざむしくて)

一人の部屋は気が滅いる程寒々しくて

(こんやはまだかえりたくない)

今夜はまだ帰りたくない

(きらめくとおりおどれるみせへ)

きらめく通り 踊れる店へ

(まるでよるのためにひるをいきるきみ)

まるで夜のために昼を生きる君

(なにもかもをなげやりにただうけいれるだけ)

何もかもを投げやりにただ受け入れるだけ

(こんやこそこんやこそきみをここからつれだす)

今夜こそ今夜こそ 君をここから連れ出す

(よふけまでによあけまでに)

夜更けまでに夜明けまでに

(こんやこそこんやこそきみとここからぬけだす)

今夜こそ今夜こそ 君とここから抜け出す

(よるのふちからころげおちぬうちに)

夜の縁からころげ落ちぬうちに

(きみのからだをとおりすぎた)

君の体を通り過ぎた

(かけひきだけのおとこたち)

かけひきだけの男達

(こんどはきみがまるでふくしゅうしてるみたいに)

今度は君がまるで復讐してるみたいに

(ゆれるすかーとあせばんだむねらいとのなか)

揺れるスカート 汗ばんだ胸 ライトの中

(くいーんのようにおどりつづけるだれもそばにちかづけずに)

クイーンのように 踊り続ける誰も傍に近づけずに

(かぞえきれぬうそにみちたこいのなか)

数え切れぬ嘘に満ちた恋の中

(ほんとうのあいみつけることもあきらめたきみ)

真実の愛見つけることも諦めた君

(こんやこそこんやこそきみをここからつれだす)

今夜こそ今夜こそ 君をここから連れ出す

(よふけまでによあけまでに)

夜更けまでに夜明けまでに

(こんやこそこんやこそきみとここからぬけだす)

今夜こそ今夜こそ 君とここから抜け出す

(よるのふちからころげおちぬうちに)

夜の縁からころげ落ちぬうちに

(かがみのなかのあせとなみだでかすんだじぶんをささえてるきみはだれ)

鏡の中の汗と涙でかすんだ自分を支えてる君は誰？

(こんやこそこんやこそきみをここからつれだす)

今夜こそ今夜こそ 君をここから連れ出す

(よふけまでによあけまでに)

夜更けまでに夜明けまでに

(こんやこそこんやこそきみとここからぬけだす)

今夜こそ今夜こそ 君とここから抜け出す

(よるのふちからころげおちぬうちに)

夜の縁からころげ落ちぬうちに