サマーシンドローム

(くものみねあせをかいたらむねにとじこめるごごさんじ)

雲の峰　汗をかいたラムネに閉じ込める午後三時

(てんきのそらあおくそまるぼくらのふぃるむにはきみが)

天気の空青く染まる　僕らのフィルムには君が

(きえないけどもどれないから)

消えないけど戻れないから

(あいまいにしたかったおわりがくること)

曖昧にしたかった　終わりが来ること

(ひとりにしないで)

「独りにしないで」

(いっしゅんでめぐりだすこどもだったあのひのぼく)

一瞬で巡り出す子供だったあの日の僕

(えいえんなんてないことわかってめをふさいでいた)

永遠なんてないこと　わかって目を塞いでいた

(かいせいもういっかいおわらないなつにとどく)

快晴もう一回　終わらない夏に届く

(せいしゅんのざんきょうをてらしてくれ)

青春の残響を照らしてくれ

(いのこりだってわらったぼくらだけのじかんがこいしい)

居残りだって笑った　僕らだけの時間が恋しい

(てんきあめにぬれたかみのしずくにきをとられていた)

天気雨に濡れた髪の滴に気を取られていた

(わすれたいけどうまらないから)

忘れたいけど埋まらないから

(かわりたくなかったなつのひのきおく)

変わりたくなかった　夏の日の記憶

(ここにいたいよ)

「此処に居たいよ」

(いっしょうがいはなれないおもいだしたあのひのきろ)

一生涯離れない　思い出したあの日の帰路

(えいえんをほだしたこときみはおぼえてないけど)

永遠を絆したこと　君は覚えてないけど

(かいせいもういっさいとまらないなつをせかす)

快晴もう一切止まらない夏を急かす

(きょうしゅうのざんぞうをけしとばして)

郷愁の残像を消し飛ばして

(そうかまどのそとはまぶしくて)

そうか窓の外は眩しくて

(きのうまでのじぶんがなさけなくなったんだ)

昨日までの自分が情けなくなったんだ

(どうかみらいのぼくはなかないで)

どうか未来の僕は泣かないで

(なつめくこのしゅうちゃくにすがる)

夏めくこの執着に縋る

(ねえいっしょにかえろ)

「ねえ一緒に帰ろ？」

(いっしゅんでめぐりだすこどもだったあのひのぼく)

一瞬で巡り出す子供だったあの日の僕

(えいえんなんてないことわかってめをふさいでいた)

永遠なんてないこと　わかって目を塞いでいた

(かいせいもういっかいおわらないなつにとどく)

快晴もう一回　終わらない夏に届く

(せいしゅんのざんきょうをてらしてくれ)

青春の残響を照らしてくれ