vain／センラ

(ながれるひとのなみこうない)

流れる人の波、構内

(まちわびたあのひとはもういない)

待ちわびたあの人はもういない

(なにごともなくきょうがおわる)

何事もなく今日が終わる

(わるいことじゃないけど)

悪いことじゃないけど

(ふかいめいろのなかさがしさまよう)

深い迷路の中、探し彷徨う

(のめなかったわいんも)

飲めなかったワインも

(いまはしゅみのひとつで)

今は趣味の一つで

(たわいないはなしがいまものこって)

他愛無い話が今も残って

(ふまんがあるわけじゃない)

不満があるわけじゃない

(でもみたされてなくて)

でも満たされてなくて

(ひらいたとーく)

開いたトーク

(うめてほしいの)

埋めて欲しいの

(すぎたじかんがもどらないように)

過ぎた時間が戻らないように

(おもいだすのはいつもあのころで)

思い出すのはいつもあの頃で

(なかみのないよるに)

中身のない夜に

(のまれるまえに)

飲まれる前に

(たすけてよ)

助けてよ

(もういちどこのてをとって)

もう一度この手を取って

(へやにかえって１りのみあかすだけ)

部屋に帰って1人飲み明かすだけ

(ひらいたきりそのままのとーく)

開いたきりそのままのトーク

(いまさらだって)

今更だって

(ちがうひとでみたされたら)

違う人で満たされたら

(けしきがよれだす)

景色がよれだす

(みていてほしいそれだけのことで)

見ていて欲しい それだけのことで

(あさになればぜんぶなくなるから)

朝になれば全部なくなるから

(みあげたてんじょうは)

見上げた天井は

(かわらないまま)

変わらないまま

(ねむりたい)

眠りたい

(いまをよどみにうかべて)

今を淀みに浮かべて

(にぶるしこうかいろ)

鈍る思考回路

(はやまるこどうでごまかす)

早まる鼓動で誤魔化す

(あなたしかいないの)

あなたしかいないの

(すぎたじかんがもどらないように)

過ぎた時間が戻らないように

(おもいだすのはいつもあのころで)

思い出すのはいつもあの頃で

(なかみのないよるに)

中身のない夜に

(のまれるまえに)

飲まれる前に

(たすけてよ)

助けてよ

(このてをとって)

この手を取って

(みていてほしいそれだけのことで)

見ていて欲しい それだけのことで

(あさになればぜんぶなくなるから)

朝になれば全部なくなるから

(みあげたてんじょうは)

見上げた天井は

(かわらないまま)

変わらないまま

(ねむりたい)

眠りたい

(いまをよどみにうかべて)

今を淀みに浮かべて