Bouquet / めいちゃん

(ながいつうろのさきとびらのむこう)

長い通路の先 扉の向こう

(たびだちをひかえたあなたがいる)

旅立ちを控えた あなたがいる

(まるでどんなことばもにあわないな)

まるで どんな言葉も似合わないな

(やぶりすてたこいぶみそらにまう)

破り捨てた恋文 空に舞う

(しずけさによりそうしらべみちがえるしるえっと)

静けさに寄り添う旋律 見違えるシルエット

(はじめてみるおだやかなあなたがいた)

初めて見る穏やかな あなたがいた

(みちてくこもれびふれるゆびさき)

満ちてく木漏れ陽 触れる指先

(たったひとりとたったいちどきりのであいのなかで)

たった一人と たった一度きりの出逢いの中で

(いまたったひとつたどりついたいばしょはえいえん)

今 たったひとつ辿り着いた居場所は 永遠

(ありがとうあいしてる)

ありがとう 愛してる

(もっとたくさんいいたいけどきょうは)

もっとたくさん言いたいけど 今日は

(ただおくりたいこのはなたばを)

ただ贈りたい この花束を

(ひとはだれしもひとりひとりだよ)

人は誰しも ひとりひとりだよ

(だからこそたりないにおいとひきあったんだね)

だからこそ 足りないニオイと引き合ったんだね

(かけちがったやさしさおちたなみだつけあったきず)

掛け違った優しさ 落ちた涙 付けあった傷

(どれもがぼくらをいろどってさきほこるよ)

どれもが僕らを彩って 咲き誇るよ

(たったひとりとたったいちどきりのであいのなかで)

たった一人と　たった一度きりの出逢いの中で

(むきあったふたりとくべつなひになるけどどうか)

向き合った二人 特別な日になるけど どうか

(いつもみたいにさくしゃくしゃなえがおみせてよ)

いつもみたいにさ くしゃくしゃな笑顔見せてよ

(ほらむすんだゆびはなさないから)

ほら 結んだ指 離さないから

(あわいれーすごしふせたまつげをゆらすかぜ)

淡いレース越し 伏せた睫毛を揺らす風

(ひかりそそぎてんしがおりたつ)

光注ぎ 天使が降り立つ

(さぁかねをならそう)

さぁ 鐘を鳴らそう

(なんてうるわしきせかいのそうぞうぬし)

なんて麗しき世界の創造主

(あらゆるかのうせいをこえぼくは)

あらゆる可能性を超え 僕は

(あなたにこいをしたの)

あなたに恋をしたの

(たったひとりとたったいちどきりのであいのはてで)

たった一人と たった一度きりの出逢いの果てで

(いまたったひとつたどりついたいばしょはえいえん)

今 たったひとつ辿り着いた居場所は 永遠

(ありがとうあいしてる)

ありがとう 愛してる

(どんなことのはよりもきょうは)

どんな言の葉よりも 今日は

(ただおくりたいこのはなたばを)

ただ贈りたい この花束を

(たびじによせてこのはなたばを)

旅路によせて この花束を