銀色のオートバイ

(よあけまえのかふぇでちずをひろげてみる)

夜明け前のカフェで地図を広げて見る

(いちばんちかいうみさがしてはしりたい)

一番近い海探して走りたい

(すはだにかわつなぎちょっとかげきしてる)

素肌に皮ツナギちょっと過激してる

(そんなとこみせたらひんのいいあなたは)

そんなとこ見せたら品のいいあなたは

(きっとまゆひそめるでしょう)

きっと眉ひそめるでしょう

(おきてがみどあのすきまにはさんできたわ)

置手紙ドアの隙間に挟んで来たわ

(たいくつなとかいのくらしいきがつまりそうよ)

退屈な都会の暮らし息がつまりそうよ

(ぎんのばいくじゆうなかぜにのり)

銀のバイク自由な風に乗り

(わたしをつれてってしらないうみへ)

私を連れてって知らない海へ

(ぎんのばいくりゅうせいをうつした)

銀のバイク流星を映した

(ふる・ふぇいすのへるめっとなみだでくもるの)

フル・フェイスのヘルメット涙で曇るの

(かたのこるどれすもていねいなかいわも)

肩のこるドレスもていねいな会話も

(あなたのこのみだとあきらめてえんじた)

あなたの好みだとあきらめて演じた

(くちごたえもしないおとなしいおんなが)

口答えもしないおとなしい女が

(あなたののぞみなのむりなそうだんだわ)

あなたの望みなの無理な相談だわ

(ゆるしてねきょうきづいたの)

許してね今日気付いたの

(あのかどをまがればうみがふいにひろがる)

あの角を曲がれば海が不意に広がる

(しおかぜがとざしたこころときはなってくれる)

潮風が閉ざした心解き放ってくれる

(ぎんのばいくうみどりよいっしょに)

銀のバイク海鳥よ一緒に

(きょうそうしてみないみさきのかーぶ)

競争してみない岬のカーブ

(ぎんのばいくちょうきょりのとらっく)

銀のバイク長距離のトラック

(おどろいてふりむくわたしはおんなよ)

驚いて振り向く私は女よ

(ぎんのばいくじゆうなかぜにのり)

銀のバイク自由な風に乗り

(わたしをつれてってしらないうみへ)

私を連れてって知らない海へ

(ぎんのばいくへるめっとはずせば)

銀のバイクヘルメット外せば

(ながれるくろいかみわたしはおんなよ)

流れる黒い髪私は女よ