空想しょうもない日々

(きみにほんとうのことうちあけられずに)

君に本当のこと打ち明けられずに

(つきかげしみこむろじうら)

月影 染み込む路地裏

(「ぜんいんしゅやくになれる」なんてあまいみつをなめて)

「全員主役になれる」なんて甘い蜜を舐めて

(くちにあわずにはいた)

口に合わずに吐いた

(たとえばそんな)

例えば そんな

(えいがにならないような)

映画にならないような

(くそしょうもないひびはつづく)

くそしょうもない日々は続く

(なにもないから)

何にもないから

(うそできをてらうような)

嘘で奇をてらうような

(さあとうけいやひょうばんやきゃっかんはさておき)

さあ　統計や評判や客観は　さておき

(あんたじしんはなにをかんがえてる？)

あんた自身は何を考えてる？

(へんにきづかれしちゃってじゅうでんがきれたみたい)

変に気疲れしちゃって 充電が切れたみたい

(かいぶつがくるまえにおうちにかえろう)

怪物が来る前にお家に帰ろう

(ひとりぼっちになれるけっかんひんのもうふはおって)

ひとりぼっちになれる　欠陥品の毛布 羽織って

(くらいへやでじっとすきなおんがくをきいてた)

暗い部屋で　じっと　好きな音楽を聴いてた

(たとえばそんな)

例えば そんな

(まんがにならないような)

漫画にならないような

(くそしょうもないひびはつづく)

くそしょうもない日々は続く

(かっこわるいから)

格好悪いから

(どらまにならないような)

ドラマにならないような

(さあぼうけんやはっけんやそうぞうをわすれて)

さあ　冒険や発見や創造を忘れて

(あんたはいまなにをかんがえてる？)

あんたは今　何を考えてる？

(あいいれないきみのしあわせを)

相容れない君の幸せを

(ほんねのみこんでながめている)

本音 飲み込んで眺めている

(よくにてるきみのふしあわせが)

よく似てる君の不幸せが

(まるでむしけらのようになって)

まるで虫けらのようになって

(きづかれずはおとをならすだけ)

気づかれず羽音を鳴らすだけ

(たとえばそんなできごとが)

例えば そんな　出来事が

(たとえばそんな)

例えばそんな

(どこにでもあるような)

どこにでもあるような

(たとえばそんな)

例えば そんな

(えいがにならないような)

映画にならないような

(くそしょうもないひびはつづく)

くそしょうもない日々は続く

(なにもないから)

何にもないから

(しょうせつかしないような)

小説化しないような

(くそしょうもないひびがどうか)

くそしょうもない日々が どうか

(すこしはむくわれますようにと)

少しは報われますようにと

(すくわれますようにと)

救われますようにと

(きょうもすごしている)

今日も過ごしている