cryng march

(きょうもいっかいぶんがおわった)

今日も一回分が終わった

(さいほうそうのないにんげんどらま)

再放送の無い人間ドラマ

(もりあがりもないくせにさ)

盛り上がりもないくせにさ

(つかれがおでびーるをのむ)

疲れ顔でビールを飲む

(おれはじつはすごくてさ)

俺は実は凄くてさ

(ほんとうはもっとちがうんだ)

本当はもっと違うんだ

(はずかしくって)

恥ずかしくって

(なさけなくって)

情けなくって

(ないておどるんだ)

泣いて踊るんだ

(はしりだしたらとまれなくて)

走り出したら止まれなくて

(いみもなくそらをみたりして)

意味もなく空を見たりして

(はしりだしたらとまりたくない)

走り出したら止まりたくない

(いみもないけどきみにでんわしたりしたんだ)

意味もないけど君に電話したりしたんだ

(とおりあめがまたざーざーとふる)

通り雨がまたザーザーと降る

(えてきにはかんぺきだし)

絵的には完璧だし

(なみだがとまらないのも)

涙が止まらないのも

(ちょうどかくせるしなんてさ)

ちょうど隠せるしなんてさ

(どうかもうすこしまってくれ)

どうかもう少し待ってくれ

(あめがやむまえにかわるから)

雨が止む前に変わるから

(こんなはずじゃなかったとか)

こんなはずじゃなかったとか

(いいたくないから)

言いたくないから

(はしりだしたらとまれなくて)

走り出したら止まれなくて

(いみもなくそらをみたりして)

意味もなく空を見たりして

(はしりだしたらとまりたくない)

走り出したら止まりたくない

(いみもないけどきみにでんわしたりしたんだ)

意味もないけど君に電話したりしたんだ

(さいしゅうかいはうつくしい)

最終回は美しい

(けつまつになるとおもってた)

結末になると思ってた

(でもきょうでむりやり)

でも今日で無理やり

(おわらせることにしたんだ)

終わらせることにしたんだ

(あいまいなことばのきょうかいせん)

曖昧な言葉の境界線

(をこえてあしたにいきるんだ)

を越えて明日に生きるんだ

(さいかいすることをじょうけんに)

再会することを条件に

(あめふるがめんをけしたんだ)

雨降る画面を消したんだ

(はしりだしたらとまらなくていい)

走り出したら止まらなくていい

(いみもなくそらはあかくなる)

意味もなく空は赤くなる

(はしりだしたらとまらないから)

走り出したら止まらないから

(きみからのでんわもでられない)

君からの電話も出られない

(こわくないからおわらせるんだ)

怖くないから終わらせるんだ

(きがつけばよるがちかづいて)

気がつけば夜が近付いて

(なきながらでもすぐそこにある)

泣きながらでもすぐそこにある

(おわらせるんだ)

終わらせるんだ

(おわらせるんだ)

終わらせるんだ