心傷ラストナイト

(ゆるぎないゆかのかたさやのこしたふちゅうのひえらるきー)

揺るぎない床のかたさや　残した不忠のヒエラルキー

(ちいさなこえでつづったきぼうとすなのうえでぼうけんした)

小さな声でつづった希望と　砂の上で冒険した

(ときはすぐにふきすぎてつまってはまたかんがえた)

時はすぐに吹き過ぎて　つまってはまた考えた

(みんなでかわしたあさのことばがおぼろなゆめをみがいていった)

みんなで交わした朝の言葉が　おぼろな夢を磨いていった

(いどんでまけたゆうぐれもあつさできえたきみのかげも)

挑んで負けた夕暮れも　暑さで消えた君の影も

(りょうてをかおにあててかんがえたきょうもきのうのなごりをおいかけて)

両手を顔に当てて考えた　今日も　昨日の名残を追いかけて

(さぐりあっておもいついてすきまかぜとにげだした)

探り合って思いついて　すきま風と逃げ出した

(あのひにもどったりできないかなまたきょうもかんがえて)

「あの日に戻ったりできないかな」　また今日も考えて

(うらがれるきえていくひとりぼっちのきみのかげ)

末枯れる　消えていく　一人ぼっちの君の影

(くちとがらせてはのみこんだどうしようもないな)

口とがらせては飲み込んだ　「どうしようもないな」

(きょうをとじたあのあおぞらはどこにつづくのきみにとどくの)

今日を閉じた　あの青空は　「どこに続くの？」　「君に届くの？」

(くもになぞったこのしんしょうはどこにつづくのきみにとどくの)

雲になぞった　この心傷は　「どこに続くの？」　「君に届くの？」

(おもいだしてへこむきょうがきみののぞんでいたじゆうなの)

思い出して　へこむ今日が　君の望んでいた自由なの？

(ちがうそうじゃないとつぶやいてなげくのやめにしよう)

「ちがう」　「そうじゃない」　とつぶやいて　嘆くのやめにしよう

(このたいようもひろいせかいもぜんぶいらないとなげうって)

この太陽も広い世界も　全部「いらない」となげうって

(このきもちこのおもいをきみのとことどけにいくのです)

この気持ちこの思いを君のとこ　届けに行くのです

(かわしあってうなずきあってかべのなかへととびこんだ)

交わしあって　頷きあって　壁のなかへと飛び込んだ

(しんでもくさったりしないようにきみにあってつたえよう)

死んでも腐ったりしないように　君にあって伝えよう

(くれていくみえなくなるひとりたりないげんじつに)

暮れていく見えなくなる　1人足りない現実に

(くちとがらせてのみこまずきみとあすをかえていこう)

口尖らせて飲み込まず　君と明日を変えていこう

(きみとあすをいきていこう)

君と明日を生きていこう