花痕－Shirushi－

(それはうしなえるわけもなくたえずこころをかきむしる)

それは失えるわけもなく　絶えず心を搔きむしる

(おさないあこがれのだいしょうにきみはなにをさしだせるだろう)

幼い憧れの代償に　キミは何を差し出せるだろう

(いびつなひかりがひきあわすこどくはふいにまぶしいよ)

歪な光が惹きあわす　孤独は不意に眩しいよ

(みずべにさいたかげろういつかはなとなってちれ)

水辺に咲いた陽炎　いつか花となって散れ

(だれにもいやせないかなしみにだれよりもちかづいたいいわけに)

誰にも癒せない悲しみに　誰よりも近づいた言い訳に

(せめてものはなむけといえるなら)

せめてもの餞と言えるなら

(すれちがいむきあえるぼくでいたい)

すれ違い向きあえる僕でいたい

(やがてすべてがうすれるまえにこのいたみをきざもう)

やがて全てが薄れる前に　この痛みを刻もう

(こんなほほえみはひにくかなべつにいみなんていわない)

こんな微笑みは皮肉かな　別に意味なんて言わない

(むなしいていこうならなおさらときがけつだんをしめすまで)

虚しい抵抗なら尚更　時が決断を示すまで

(みじかいめぐりあいをかさねぼくらがなにかおもうこと)

短いめぐり逢いを重ね　僕らが何か思うこと

(こもれびさそういぶきにはせるあすできっとあおう)

木漏れ日誘う息吹に　馳せる明日できっと会おう

(いつかのさよならのまえぶれといくつかのやるせないあとあじが)

いつかのサヨナラの前触れといくつかのやるせない後味が

(いまをまたためすようにゆらすけどいらだちはかくさずにいきるんだ)

今をまた試すように揺らすけど　苛立ちは隠さずに生きるんだ

(ためらいさえもじぶんらしさとうけいれてあるきだす)

躊躇いさえも自分らしさと　受け入れて歩き出す

(だれにもいやせないかなしみにだれよりもちかづいたいいわけに)

誰にも癒せない悲しみに　誰よりも近づいた言い訳に

(せめてものはなむけといえるなら)

せめてもの餞と言えるなら

(すれちがいむきあえるぼくでいよう)

すれ違い向きあえる僕でいよう

(いつかのさよならのまえぶれといくつかのやるせないあとあじが)

いつかのサヨナラの前触れと　いくつかのやるせない後味が

(いまをまたためすようにゆらすけどいらだちもだきしめてわかりたい)

今をまた試すように揺らすけど　苛立ちも抱きしめてわかりたい

(やがてすべてがうすれるまえにこのいたみでなんども)

やがて全てが薄れる前に　この痛みで何度も

(はなとちるそのひまで)

花と散るその日まで