Julia 氷室京介

(ゆうだちのようないとしさが)

夕立の様な　愛しさが

(むねをびしょぬれにした)

胸を　びしょ濡れにした

(あえなくなるきがして)

逢えなくなる　気がして

(たそがれはいつかひをまねて)

黄昏はいつか　火を真似て

(あかくもえていたのに)

紅く　燃えていたのに

(おまえのめはうつろで)

おまえの目は　虚ろで

(どんなやさしいゆびにも)

どんな　優しい指にも

(ふけないなみだがある)

拭けない　涙がある

(こころのぎんまくにふぃるむがまわりだす)

心の銀幕に　フィルムが回りだす

(ｊｕｌｉａそのえがおあせないまま)

Julia... その笑顔　褪せないまま

(すべてをなげすててあいしてみたかった)

全てを投げ棄てて　愛してみたかった

(ｊｕｌｉａせつなさはかわらない)

Julia... せつなさは　変わらない

(いじをはるたびにとがらせた)

意地を張るたびに　尖らせた

(ももいろのくちびるは)

桃色の　唇は

(いまはだれのものだろう)

今は　誰のものだろう

(ｏｈだきしめあったよるのといきが)

Oh... 抱きしめあった　夜の吐息が

(さみしさのせいでも)

淋しさのせいでも

(せめることはできない)

責めることは　できない

(どんなつよいひかりにも)

どんな　強い光にも

(ためらいのかげはある)

ためらいの　影はある

(ひみつのめいがざにしずかなあめがふる)

秘密の名画座に　静かな雨が降る

(ｊｕｌｉａこのおもいつたわるかい)

Julia... この想い　伝わるかい

(すべてのかなしみもつつんでいたかった)

すべての哀しみも　包んでいたかった

(ｊｕｌｉａあのよるはおわらない)

Julia... あの夜は　終わらない

(いまもそっとおまえをかんじる)

今もそっと　おまえを感じる

(ぬくもりさえかすかにのこった)

ぬくもりさえ　微かに残った

(まぼろしに)

幻影（まぼろし）に...

(こころのぎんまくにふぃるむがまわりだす)

心の銀幕に　フィルムが回りだす

(ｊｕｌｉａそのえがおあせないまま)

Julia... その笑顔　褪せないまま

(すべてをなげすててあいしてみたかった)

全てを投げ棄てて　愛してみたかった

(ｊｕｌｉａせつなさはかわらない)

Julia... せつなさは　変わらない