ユリーカ

(こうさてんあふれるひとのなみ)

交差点あふれる人の波

(たえまなくすれちがうかげぼうし)

絶え間なくすれ違う影法師

(じぶんのりんかくがどんなかみえない)

自分の輪郭がどんなか見えない

(ほんねなどけっしてさらさないで)

本音など決して晒さないで

(てきとうにぶらふをばらまいてさ)

適当にブラフをバラ撒いてさ

(まもりつづけてきたすぺーすはちいさくてもろい)

守り続けてきたスペースは小さくて脆い

(ちきゅうぎまわしてもそこにぼくはいない)

地球儀回してもそこに僕はいない

(そんなことしたってけっきょくむいみだ)

そんなことしたって結局無意味だ

(あがってのぼってそらをつらぬいて)

上がって昇って空を貫いて

(せかいをみおろすこうどまで)

世界を見下ろす高度まで

(さけんでうなってこうてつのしんぞうで)

叫んで唸って鋼鉄の心臓で

(めざしたさきはむじゅうりょくだ)

目指した先は無重力だ

(あのころえがいていたあおいしゃしんやぶりそこなってもここにいて)

あの頃描いていた青い写真破りそこなってもここにいて

(ちっぽけなぷらいどもすてきれずげせない)

ちっぽけなプライドも捨てきれず解せない

(うつむいてあしもとみつめるならいまたっているだいちをなくせばいい)

うつむいて足元見つめるなら今立っている大地を無くせばいい

(じょうしきでまるめたがいねんをすててていくおふ)

常識で丸めた概念を捨ててテイクオフ

(ちいさないっぽをふみだすもいいけど)

小さな一歩を踏み出すも良いけど

(いっそちがったべくとるへとぶんだ)

いっそ違ったベクトルへ飛ぶんだ

(げんじょうのてんじょうをきめてしまわないで)

現状の天井を決めてしまわないで

(げんかいをしりたくなんてないや)

限界を知りたくなんてないや

(ちへいせんすいへいせんいめーじははてしなく)

地平線水平線イメージは果てしなく

(あたまんなかはむげんだいだ)

頭ん中は無限大だ

(こころのなかにすみついてるめめしいきせいちゅうが)

心の中に住み着いてる女々しい寄生虫が

(ぼくのゆくてをさえぎっているとおもっていたんだけど)

僕の行く手を遮っていると思っていたんだけど

(それすらもじぶんがつくりあげた)

それすらも自分が作り上げた

(げんそうだときづいたときむねのよどみがすーっときえたおとがしたんだ)

幻想だと気づいた時胸の淀みがスーッと消えた音がしたんだ

(あがってのぼってそらをつらぬいて)

上がって昇って空を貫いて

(せかいがかすむほどとおく)

世界が霞むほど遠く

(さけんでうなってりんかいをとっぱして)

叫んで唸って臨海を突破して

(めにみえるさきはむじゅうりょくだ)

目に見える先は無重力だ

(さぁどんなじぶんがみえるかな)

さぁどんな自分が見えるかな？