飴と鎖

(なかよしだからねとてをつないでいるどこかできこえる)

仲良しだからねと　手を繋いでいる 何処かで聞こえる

(はじめましてさようなら)

「初めまして」「さようなら」

(つながりをもとめたくさりにつながれただれかがわらったあびせるかんせい)

繋がりを求めた　鎖に繋がれた 誰かが笑った　浴びせる歓声

(おはようこんにちはありがとうおやすみ)

おはよう　こんにちは ありがとう　おやすみ

(あふれかえることばここちよいからのなか)

溢れかえる言葉　心地良い殻の中

(いかされるざいあくかんぶきようなこのあたま)

生かされる罪悪感　不器用なこの頭

(かえらなきゃしかられるんだからすがなく)

帰らなきゃ叱られるんだ　カラスが鳴く

(あまいあめだまもうあきてしまってすこしだけにがいあなたをちょうだい)

甘い飴玉　もう飽きてしまって 少しだけ苦いあなたを頂戴

(いろはまだらまじわりはぎぜんむねをしめるくさりがいとしくて)

色は斑　交わりは偽善 胸を締める鎖が愛しくて

(なかよしだからねとてをつないでいるどこかできこえる)

仲良しだからねと手を繋いでいる 何処かで聞こえる

(はじめましてさようなら)

「初めまして」「さようなら」

(どうしてわらってるの)

どうして笑ってるの

(ねぇどうやってじょうずにわらうの)

ねぇ、どうやって上手に笑うの

(うまれたかんじょうはこんなにもいびつでした)

生まれた感情はこんなにも歪でした

(いかされるざいあくかんぶきようなこのあたま)

生かされる罪悪感　不器用なこの頭

(かえらなきゃしかられるんだからすがなく)

帰らなきゃ叱られるんだ　カラスが鳴く

(さびしくないなでなくてもいいきょうもにげばがまっている)

寂しくない　撫でなくてもいい 今日も逃げ場が待っている

(ほんねころしてよくをのみほしてあいまいだったきずなをわらってる)

本音殺して　欲を飲み干して 曖昧だった絆を笑ってる

(どうしようもないどうせおとことおんな)

どうしようもない　どうせ男と女

(はじめましてはいつかさようなら)

「初めまして」はいつか「さようなら」

(あまいあめだまもうあきてしまってすこしだけにがいあなたをちょうだい)

甘い飴玉　もう飽きてしまって 少しだけ苦いあなたを頂戴

(いろはまだらまじわりはぎぜんむねをしめるくさりがいとしくて)

色は斑　交わりは偽善 胸を締める鎖が愛しくて