ハイエース

(ほこりまみれのはいえーすにのってきょうもどこかのまちへとはしる)

埃まみれのハイエースに乗って今日もどこかの町へと走る

(６じかんくらいか１０じかんこえるかじこがないことをいのりながら)

6時間くらいか10時間超えるか事故がないことを祈りながら

(しゃないにはふるいはーどろっくがながれうわついたはなしごえもきこえない)

車内には古いハードロックが流れ浮ついた話声も聞こえない

(かつてここにはあったはいりきらないほどの)

かつてここにはあった入りきらないほどの

(ゆめとじょうねつ)

夢と情熱

(そしてわかさ)

そして若さ

(なんどもなんどもきせつをみおくった)

何度も何度も季節を見送った

(わらいながらさがしながらくぐりぬけてきた)

笑いながら探しながらくぐり抜けてきた

(うたのなかを)

歌の中を

(ゆかにはざっしとふるいびらがさんらんして)

床には雑誌と古いビラが散乱して

(いんくとしっぷとおいたどうぶつのにおい)

インクと湿布と老いた動物の匂い

(まどからみえるのはすれちがうとらっく)

窓から見えるのはすれ違うトラック

(とおくのほうでひかるいえのあかり)

遠くのほうで光る家の灯り

(なんどもなんどもあらしをのりきった)

何度も何度も嵐を乗り切った

(わらいながらだましながらくぐりぬけてきた)

笑いながら騙しながらくぐり抜けてきた

(うたのなかを)

歌の中を

(さいきんじゃつづけることだけがもくひょうになってる)

最近じゃ続けることだけが目標になってる

(かんたんにできるんならもくひょうになんかしない)

簡単に出来るんなら目標になんかしない

(うちあげはなびみたいにぱっとちらないかぎり)

打ち上げ花火みたいにパッと散らない限り

(もえかすになってくすぶりつづけてゆく)

燃えカスになってくすぶり続けてゆく

(なんどもなんどもみらいをのりきった)

何度も何度も未来を乗り切った

(わらいながらさらしながらくぐりぬけてきた)

笑いながら晒しながらくぐり抜けてきた

(いつまでこんなのつづけてるんだよ)

いつまでこんなの続けてるんだよ

(いつまでこんなのつづけられんだよ)

いつまでこんなの続けられんだよ

(どこまでいったらよるがあけんだよ)

どこまで行ったら夜が明けんだよ

(ゆうやけばっかじゃなみだがでるだろ)

夕焼けばっかじゃ涙が出るだろ

(からだはどんどんがたがきてるきもちはねんねんぼやけてくる)

体はどんどんガタがきてる気持ちは年々ぼやけてくる

(のこっているのはいじかしゅうねんか)

残っているのは意地か執念か

(いっぱつぎゃくてんがきのねごとか)

一発逆転ガキの寝言か

(ゆめうるしょうばいわかってるって)

夢売る商売分かってるって

(やめたくないとかやめられないとかだれかのためとか)

やめたくないとかやめられないとか誰かのためとか

(どうでもいいわ)

どうでもいいわ

(できなくなるまで)

できなくなるまで

(やめない？ｈｉｙｅｓ！)

やめない？HI YES!

(やりたい？ｈｉｙｅｓ！)

やりたい？HI YES!

(ほこりまみれのはいえーすにのってきょうもどこかのまちへとはしる)

埃まみれのハイエースに乗って今日もどこかの町へと走る

(６じかんくらいか１０じかんこえるかじこがないことをいのりながら)

6時間くらいか10時間超えるか事故がないことを祈りながら