バイバイバックロック

(そらたかくまうはなびら)

空高く舞う花びら

(みえなくなるまでずっとみてたのは)

見えなくなるまでずっと見てたのは

(きっときみのせいじゃないから)

きっと君のせいじゃないから

(いかないで)

行かないで

(あおいあおいそらのしたをあるいていく)

青い青い空の下を歩いて行く

(あかいあかいはなにはるをきづかされて)

赤い赤い花に春を気付かされて

(こうえんであそぶこどももいつだってまえをみてわらうのに)

公園で遊ぶ子どももいつだって前を見て笑うのに

(まだぼくはいつかのとおいきみのわらうかおもみれないまま)

まだ僕はいつかの遠い君の笑う顔も見れないまま

(またきみがまえへいくからぼくはただおいつこうとはしった)

また君が前へ行くから僕はただ追いつこうと走った

(いかないでとさけぶこえきみにとどかないのだろう)

「行かないで」と叫ぶ声君に届かないのだろう

(あわいあわいゆうにとけたくもがなびく)

淡い淡い夕に溶けた雲が靡く

(しろいしろいかみはいまもむねにたゆたう)

白い白い紙は今も胸に揺蕩う

(そりゃあついしょうせつにまけぬほどのおもいはないけれど)

そりゃ厚い小説に負けぬ程の思いはないけれど

(ただきみのこえがめがすべてがあたまをひっかいている)

ただ君の声が目が全てが頭を引っ掻いている

(またあしたはないけれどそらはきょうもあおいから)

「また明日」はないけれど空は今日も青いから

(いわないでいわないでよきみのこえいつまでもむねにのこって)

言わないで言わないでよ君の声いつまでも胸に残って

(はるのかぜがはいのなかさすころには)

春の風が肺の中刺す頃には

(きみはもうあしたのほうみてるよね)

君はもう明日の方見てるよね

(なんておもうきょう)

なんて思う今日

(ないてないてないたひも)

泣いて啼いて哭いた日も

(あついあついあついおもい)

熱い厚い篤い思い

(うまくうまくうまくいえないけど)

上手く巧く美味く言えないけど

(わらうきみがきれいでただただそれだけで)

笑う君が綺麗でただただそれだけで

(ずっとずっとまってられる)

ずっとずっと待ってられる

(いつまでもかわれないでほおぬらしてはぬぐうだけだ)

いつまでも変われないで頬濡らしては拭うだけだ

(いつまでもいつまでもぼくはここにいる)

いつまでもいつまでも僕はここにいる

(またきみがまえへいくからぼくはただおいつこうとはしった)

また君が前へ行くから僕はただ追いつこうと走った

(いかないで)

「行かないで」

(またいつかあえるひまでさよならださらばこいしたひと)

またいつか会える日までさよならださらば恋した人

(いかないではかみころしてぼくはそらをあおぐ)

「行かないで」は噛み殺して僕は空を仰ぐ

(ばいばい)

バイバイ