あたしの向こう

(あたしがわすれてしまったらあたしがいなくなってしまった)

あたしが忘れてしまったら　あたしがいなくなってしまった

(これはついさっきのはなしいいえずっとむかしのこと)

これは　ついさっきの話　いいえ　ずっと昔の事

(あってはなしがしたいんだとあなたがあたしにはなすから)

逢って話がしたいんだと　あなたがあたしに話すから

(こわくなってすこしだけゆびさきがつめたくなった)

怖くなって少しだけ　指先が冷たくなった

(どらまみたいにさかのぼってほんとうのことはなせたらいいけどそんなのむりだよね)

ドラマみたいに遡って本当のこと　話せたらいいけどそんなの無理だよね

(さよならなのはわかっていたけれどしらないままであがいてみたんだ)

さよならなのはわかっていたけれど　知らないままであがいてみたんだ

(あなたはあたしのむこうにあたしはあなたのむこうになにをみる)

あなたはあたしの向こうに　あたしはあなたの向こうに　何を見る

(いんくのなくなりそうなぺんではなしながらぐるぐるかいた)

インクのなくなりそうなペンで話しながらぐるぐる書いた

(なにかわからないもようもあたしのいまのもようだ)

何か解らない模様も　あたしの今の模様だ

(したをむいてたかえりみちにおもったよあしたははれるからほしはいくつみえるかな)

下を向いてた帰り道に思ったよ　明日は晴れるから星はいくつ見えるかな

(あといちどかわれたならこのみちをあたしはどうやってあるいただろう)

あと一度変われたならこの道をあたしはどうやって歩いただろう

(ふりかえったらこうかいがまきついてきそうだからもうみない)

振り返ったら後悔が巻き付いてきそうだから　もう見ない

(すこしむこうにいったきもちをよんだけど)

少し向こうに行った気持ちを呼んだけど

(どうにもならないねもうきすはできないね)

どうにもならないね　もうキスは出来ないね

(さよならなのはわかっていたけれどわからないふりをしていたんだ)

さよならなのはわかっていたけれど　わからないフリをしていたんだ

(あなたといっしょにかんがえたなやみもなみだもいまはひとりでやれるよ)

あなたと一緒に考えた悩みも涙も　今はひとりでやれるよ

(これからのあさこれからのよるたまにはおもいだしてもいい)

これからの朝これからの夜たまには思い出してもいい？

(あなたのこころにかわったかたちのままでもいいからいられたなら)

あなたの心に変わった形のままでもいいから　いられたなら