crack

(あまおとひびくそんなよるは)

雨音響くそんな夜は

(こころのなかできみがわらう)

ココロの中でキミが笑う

(きつくむすんだいともほどけてしまうんだね)

キツク結んだ糸も解けてしまうんだね

(なんてざんこくなせかいだ)

なんて残酷な世界だ

(ひろげたかさもたためないまま)

広げた傘もたためないまま

(わたしはきっとないていたんだよ)

私はきっと泣いていたんだよ

(まちをぬらしたひどいあめは)

街を濡らしたひどい雨は

(もうとっくにやんでしまったのに)

もうとっくに止んでしまったのに

(あふれるきみをとじこめておくにはね)

溢れるキミを閉じ込めておくにはね

(このからだじゃちいさすぎて)

この体じゃ小さすぎて

(きづけばもうからっぽになって)

気づけばもう　空っぽになって

(ちいさなむねがかわいてく)

小さな胸が　乾いてく

(ひびわれたせかいが)

ひび割れた世界が

(ただひとりきりのわたしをよごす)

ただ一人きりの私を汚す

(こわれてくうごけないの)

壊れてく　動けないの

(どうかこのてをにぎって)

どうか、この手をにぎって

(いきをとめてわらってみた)

息を止めて、笑ってみた

(くるしくてなみだがでた)

苦しくて涙が出た

(いやだよこのいとのさきには)

嫌だよ　この糸の先には

(きみいがいいちゃいやだ)

キミ以外いちゃ嫌だ

(にびいろのそらに)

鈍色の空に

(のばしてみるゆびさき)

伸ばしてみる指先

(とどくはずもないのに)

届くはずもないのに

(あとすこしってつぶやいた)

あと少しって呟いた

(つぎはもっとつよく)

次はもっと強く

(むすんでみるだからね)

結んでみる　だからね

(あとすこしだけ)

あと少しだけ

(そこからうごかないで)

そこから動かないで

(しかいぜろのうみにおちて)

視界ゼロの海に落ちて

(わたしはいまさえみうしなう)

私は今さえ見失う

(せつなくてわらえないよ)

切なくて笑えないよ

(きみはどこにもいないのに)

キミはどこにもいないのに

(ひびわれたせかいが)

ひび割れた世界が

(ただひとりきりのわたしをよごす)

ただ一人きりの私を汚す

(こわれてくうごけないの)

壊れてく　動けないの

(どうかこのてをにぎって)

どうか、この手をにぎって