愛されていたい／奥華子

(あいされたきおくだけでひとはやさしくなれるかな)

愛された記憶だけで 人は優しくなれるかな

(さわがしいまちのなかですれちがうひともみえない)

騒がしい街の中で 擦れ違う人も見えない

(ためいきのことばだけがあなたからながれてくる)

ため息の言葉だけが あなたから流れてくる

(からっぽのこころのなかひきずってあるいてても)

空っぽの心の中 引きずって歩いてても

(あなたにはみえないのねきづいてくれないね)

あなたには見えないのね 気づいてくれないね

(こころがちらばってゆく)

心が散らばってゆく

(あいされていたいもっともっとあなたに)

愛されていたい もっともっとあなたに

(あいされていたいだれかじゃなくあなたに)

愛されていたい 誰かじゃなくあなたに

(かなしくなるほどこきゅうにふれたいあなたをおもいすぎる)

悲しくなるほど 呼吸に触れたい あなたを思いすぎる

(さびしさをごまかしてもこころがなくなったとしても)

寂しさを誤魔化しても 心が無くなったとしても

(どうしてもあなたでなければだめなことばかりだから)

どうしてもあなたでなければ 駄目な事ばかりだから

(まっすぐにおもうだけじゃとどかないこともあるね)

真っ直ぐに思うだけじゃ 届かないこともあるね

(ちかづけばちかづくほどはなれてしまいそうで)

近づけば近づく程 離れてしまいそうで

(こころがうごけなくなる)

心が動けなくなる

(あいされていたいもっともっとあなたに)

愛されていたい もっともっとあなたに

(あいされていたいだれかじゃなくあなたに)

愛されていたい 誰かじゃなくあなたに

(やさしくなれるよあなたをめざすよあなたをおもいすぎる)

優しくなれるよ あなたを目指すよ あなたを思いすぎる

(とおくにうかんだちぎれぐものようにわたしいつもあなたにないてる)

遠くに浮かんだ千切れ雲のように 私いつも あなたに 泣いてる

(あいされていたいもっともっとあなたに)

愛されていたい もっともっとあなたに

(あいされていたいだれかじゃなくあなたに)

愛されていたい 誰かじゃなくあなたに

(わたしをみつけてだれかじゃなくわたしを)

私を見つけて 誰かじゃなく私を

(あいされていたいだれかじゃなくあなたに)

愛されていたい 誰かじゃなくあなたに

(かなしくなるほどこきゅうにふれたい)

悲しくなるほど 呼吸に触れたい

(あなたをおもいすぎる)

あなたを思いすぎる