グリーフ

(だれもいないへやのなかでどれだけなげいてもきみは)

誰もいない部屋の中でどれだけ嘆いても君は

(くさりつづけるこのげんじつにしつぼうするだろう)

腐り続けるこの現実に失望するだろう

(いつわりにしはいされた　このせかいをすべてきりさいて)

偽りに支配された　この世界を全て切り裂いて

(さけびつづけなんどこえをからしてもとどくことはない)

叫び続け何度声を枯らしても届くことはない

(きずをえぐりこころからあふれだしたあかいちにひたり)

傷を抉り心から溢れ出した赤い血に浸り

(けがれたみらいにいまてをのばした)

汚れた未来に今手を伸ばした

(みえないおりにとじこめられたおさないぼくらのいし)

見えない檻に閉じ込められた幼い僕らの意思

(ずっとゆめみてたじぶんだけのじゆうのはねはきえた)

ずっと夢見てた自分だけの自由の羽は消えた

(りふじんにひざまずいた　くろきよにひきがねをひいた)

理不尽に跪いた　黒き世に引き金を引いた

(うそとまことこころかきみだされてもぼくはおそれない)

嘘と真実心かき乱されても僕は恐れない

(きれいごとであまいわなをはられてもしんじたりはしない)

綺麗事で甘い罠を張られても信じたりはしない

(ねじれたせいぎにいまこのてあげろ)

捻じれた正義に今この手挙げろ

(ならぶにんぎょうのようにあやつられるだけ)

並ぶ人形のように操られるだけ

(じがをなくしたからだはいきるしかばねとなる)

自我を失くした体は生きる屍となる

(なみだながしどれだけことばにしてもむなしくきえゆく)

涙流しどれだけ言葉にしても虚しく消えゆく

(ふかいやみにつきおとされたとしても　ぼくはひれふさない)

深い闇に突き落とされたとしても　僕はひれ伏さない

(さけびつづえなんどこえをからしてもとどくことはない)

叫び続け何度声を枯らしても届くことはない

(きずをえぐりこころからあふれだしたあかいちにひたり)

傷を抉り心から溢れ出した赤い血に浸り

(けがれたみらいにいまてをのばした)

汚れた未来に今手を伸ばした