堕天使ポップ

(にんげんはひととひととのあいだとかくてんしはてんとてんをせんでむすんでく)

人間は人と人との間と書く天使は点と点を線で結んでく

(にんげんはひととひととのあいだでなやんでてんしのらぶそんぐきくのだろう)

人間は人と人との間で悩んで天使のラブソング聴くのだろう

(つまらないうたさいいうたさ)

つまらない歌さいい歌さ

(うまれつきはねがふじゆうだからてがみをかくてもふるえます)

生まれつき羽が不自由だから手紙を書く手も震えます

(うまれつき＠ふじゆうだからろーふぁーのさきがゆれてます)

生まれつき＠不自由だからローファーの先が揺れてます

(くさったぽっぷのほうていしきがてすとぺーぱーにひをつけて)

腐ったポップの方程式がテストペーパーに火をつけて

(くさったりんごをかじったらさつたばふきとばせ)

腐った林檎を齧ったら札束吹き飛ばせ

(しんだってこころふじゆうだからふぇんすをもつてもふるえます)

死んだって心不自由だからフェンスを持つ手も震えます

(だれだってこころふじゆうだからぺんさきはいつもゆれてます)

誰だって心不自由だからペン先はいつも揺れてます

(くるったらじおのほうそうもうがくもったてれびににじかけて)

狂ったラジオの放送網が曇ったテレビに虹かけて

(くるったれこーどはりとばしぽっぷすてっぷじゃんぷ)

狂ったレコード針とばしポップステップジャンプ

(きみのことばはきこえないぼくのことばははなせない)

君の言葉は聞こえない僕の言葉は話せない

(きみのことばがきけるよににんげんになりたいな)

君の言葉が聞けるよに人間になりたいな

(うまれつきひとはふじゆうだからじめんゆれるたびふるえます)

生まれつき人は不自由だから地面揺れるたび震えます

(うまれつきゆめがみれないだけどじごくがみえそうでゆれてます)

生まれつき夢が見れないだけど地獄が見えそうで揺れてます

(くさったけーきのえんしゅうりつがひっとちゃーとにぱいをなげて)

腐ったケーキの円周率がヒットチャートにπを投げて

(すっぱいいちごをかぞえてもふぉーくのきずきえず)

酸っぱいいちごを数えてもフォークの傷きえず

(きみのことばはやくせないぼくのことばにやくせない)

君の言葉は訳せない僕の言葉に訳せない

(こいのほんやくできなくちゃてんしになれないな)

恋の翻訳できなくちゃ天使になれないな

(にんげんはひととひととのあいだでなけずにてんしのれくいえむきくのだろう)

人間は人と人との間で泣けずに天使のレクイエム聴くのだろう

(とけいをとめてとかいをだいてときどき)

時計を止めて都会を抱いてときどき

(いきていくのはふあんですうまくいくかしんぱいです)

生きていくのは不安ですうまくいくか心配です

(しんでいくのもふあんですふぇんすにぎってめをつぶって)

死んでいくのも不安ですフェンス握って目をつぶって

(ここはじごくじゃありませんこころのなかがじごくです)

ここは地獄じゃありませんこころのなかが地獄です

(きみのうたがきこえたならにんげんとしていきるのてんしになれないの)

君の歌が聴こえたなら人間として生きるの天使になれないの