aeon

(こころはすみきるかわをわたりあてのないたびにたびだつも)

心は澄み切る川を渡り　宛のない旅に旅発つも

(きみをおもうゆえのことでしょう)

君を想う故の事でしょう

(あいはにどとぼくのもとへとたずねることもないだろうから)

愛は二度と僕の許へと　訪ねることもないだろうから

(ひらりひらりつたうさいごのしずくああ)

ひらりひらり伝う最後の雫　嗚呼

(きりのかすむくらいもりのなかかこのじかんをうめたら)

霧の霞む暗い森の中　過去の時間を埋めたら

(かえりみちのないことをしりさめぬゆめのなかまどろみ)

帰り道のないことを知り　覚めぬ夢の中微睡み

(なのないこのばしょをひとはなぜえいえんとなづけて)

名のないこの場所を　人は何故永遠と名付けて

(とどまることえらぶのか)

留まる事選ぶのか

(ただきみをあいしていたことがぼくのはんぶんできえるだけ)

ただ君を愛していたことが　僕の半分で消えるだけ

(ただそれだけのことなのに)

ただそれだけの事なのに

(これでおわりだとわかっていても)

これで終わりだとわかっていても

(これでさいごだとわかっていても)

これで最後だとわかっていても

(とめどなくあふれるおもいのしずくああ)

止めどなく溢れる想いの雫　嗚呼

(おもいはなぜおもえばおもうほど)

想いは何故　想えば想う程

(つのりつづけるばかりで)

募り続ける許(ばか)りで

(かたちにするとつたえたいあのひとにだけは)

形にすると　伝えたいあの人にだけは

(つたわらないものだろうか)

伝わらないものだろうか

(たえずおとしていたなみだはすみきるかわとなって)

絶えず落としていた　涙は澄み切る川となって

(このこころをうつしていた)

この心を映していた

(ただぼくがあいしていたきみをきみがあいしていたぼくを)

ただ僕が愛していた君を　君が愛していた僕を

(こわすことできずにいたから)

壊すこと出来ずにいたから

(ときをとめることをえらんでさよならをえらべないぼくには)

時を止めることを選んで　さよならを選べない僕には

(もうにどとつぎのあさがおとずれずに)

もう二度と次の朝が訪れずに

(こころはすみきるかわをわたりあてのないたびにたびだつも)

心は澄み切る川を渡り　宛のない旅に旅発つも

(きみをおもうゆえのことでしょう)

君を想う故のことでしょう

(あいはにどとぼくのもとへとたずねることもないだろうから)

愛は二度と僕の許へと　訪ねることもないだろうから

(ひらりひらりつたうさいごのしずく)

ひらりひらり伝う最後の雫