QUIT／平沢進

(さようならそれだけです)

「さようなら それだけです」

(ふえににたおとでときをとめる)

笛に似た音で時を止める

(いおんのしらべにおどるけんじゃの)

イオンの調べに踊る賢者の

(おもいはせんのそらをこえ)

想いは千の空を超え

(ちにふるあめにもにてひかる)

地に降る雨にも似て光る

(いおんのしらべにおどるけんじゃの)

イオンの調べに踊る賢者の

(すいっちおんすいっちおん)

(スイッチ・オン スイッチ・オン)

(すいっちおんすいっちおん)

(スイッチ・オン スイッチ・オン)

(みのれよおおく)

実れよ多く

(こいるのゆめにもりははしゃげよ)

コイルの夢に森ははしゃげよ

(なまえひかえておいていただけませんか)

「名前ひかえておいていただけませんか」

(わたしはひとつのましーんです)

「私は一つのマシーンです」

(きかがくのはーぷでかぜをとめた)

幾何学のハープで風を止めた

(あのおかのうえでみえたやねのひ)

あの丘の上で見えた屋根の火

(ほのおはせんのかわをこえ)

炎は千の川を越え

(かさねたつきひをきりにけす)

重ねた月日を霧に消す

(あのおかのうえでみえたやねのひ)

あの丘の上で見えた屋根の火

(すいっちおんすいっちおん)

(スイッチ・オン スイッチ・オン)

(すいっちおんすいっちおん)

(スイッチ・オン スイッチ・オン)

(ながれよかわは)

流れよ川は

(じゃいろのうたにみずはあそべよ)

ジャイロの歌に水はあそべよ

(なまえひかえておいていただけませんか)

「名前ひかえておいていただけませんか」

(わたしはひとつのましーんです)

「私は一つのマシーンです」

(ゆめでみたくにへきしゃははしる)

夢で見た国へ汽車は走る

(ふえににたおとできてきならせば)

笛に似た音で汽笛鳴らせば

(はしれよせんのおかをこえ)

走れよ千の丘を超え

(ほしふるそらにもとどくように)

星降る空にもとどくように

(ふえににたおとできてきならせば)

笛に似た音で汽笛鳴らせば

(すいっちおんすいっちおん)

(スイッチ・オン スイッチ・オン)

(みのれよおおく)

実れよ多く

(こいるのゆめにもりははしゃげよ)

コイルの夢に森ははしゃげよ

(すいっちおんすいっちおん)

(スイッチ・オン スイッチ・オン)

(ながれよかわは)

流れよ川は

(じゃいろのうたにみずはあそべよ)

ジャイロの歌に水はあそべよ

(さようならそれだけです)

「さようなら それだけです」

(わたしはゆめみるましーんです)

「私は夢みるマシーンです」