ロード第二章

(あのひあのとききみとであっていなければ)

あの日　あの時　君と出逢っていなければ

(こんなにかなしむこともなかったとおもう)

こんなに悲しむ事もなかったと思う

(でもあわなけりゃもっとふしあわせだった・・・。)

でも逢わなけりゃ　もっと不幸だった・・・。

(どんなにとしをとってもてをつないでいる)

どんなに歳をとっても　手をつないでいる

(そんなふたりでいようとちかったことも)

そんな二人でいようと誓った事も

(いまはむかしのおもいでのものがたり・・・。)

今は昔の　想い出の物語・・・。

(このみちもこのくるまもこのけしきだって)

この道も　この車も　この情景だって

(あのよるとおなじままさ)

あの夜と同じままさ

(ただおれのよこでねむってたはずの)

ただ俺の横で　眠ってたはずの

(きみだけがいない・・・。)

君だけがいない・・・。

(なんでもないようなことがしあわせだったとおもう)

何でもないような事が　幸せだったと思う

(なんでもないよるのことにどとはもどれないよる)

何でもない夜の事　二度とは戻れない夜

(「しあわせになる・・・。」といっていえをでるはずの)

「幸せになる・・・。」と言って実家を出るはずの

(あさにきみははこのなかひとりぼっちで)

朝に君は箱の中　独りぼっちで

(はなにかこまれまるでふらんすにんぎょう)

花にかこまれ　まるでフランス人形

(かりぬいのままのしろいどれすにあってた)

仮縫いのままの　白いドレス似合ってた

(おれもしろのたきしーど)

俺も白のタキシード

(やくそくしてたそろいのりんぐつめたいゆびにかざった・・・。)

約束してた揃いのリング　冷たい指に飾った・・・。

(なんでもないようなことがしあわせだったとおもう)

何でもないような事が　幸せだったと思う

(なんでもないよるのことにどとはもどれないよる)

何でもない夜の事　二度とは戻れない夜

(ふたりでかっておいたこどものようふくも)

二人で買っておいた　子供の洋服も

(そでをとおさないままにおなかのうえに)

袖を通さないままに　おなかの上に

(そっとかさねたうまれかわってほしいと・・・。)

そっと重ねた　生まれ変わって欲しいと・・・。

(きせつはずれのゆきにうもれたばーじんろーど)

季節はずれの雪に没もれた　バージンロード

(どこまでもつづくながい)

どこまでも続く長い

(ひとのれつはきみとさいごのおわかれにきていたね・・・。)

人の列は　君と最後の　お別れに来ていたね・・・。

(あのひあのとききみをうしなってなければ)

あの日　あの時　君を失ってなければ

(こんなにかなしむこともなかったとおもう)

こんなに悲しむ事もなかったと思う

(でもあわなけりゃもっとふしあわせだった・・・。)

でも逢わなけりゃもっと不幸せだった・・・。

(なんでもないようなことがしあわせだったとおもう)

何でもないような事が　幸せだったと思う

(なんでもないよるのことにどとはもどれないよる)

何でもない夜の事　二度とは戻れない夜