返心歌

(なみだをみせないためにひとはうえをむくんだ)

涙を見せないために人は上を向くんだ

(でもなみだをからさないからひとはひとであるんだ、と)

でも涙を枯らさないから人は人であるんだ、と

(このままきえてしまいたいと)

このまま消えてしまいたいと

(なんどそうおもったかわからない)

何度そう思ったかわからない

(ひとりぼっちですごすじかんは)

ひとりぼっちで過ごす時間は

(ぼくをつよくしてくれるだろうか)

僕を強くしてくれるだろうか

(わらってもないててもいきていればそれでいいよ)

笑っても泣いてても 生きていればそれでいいよ

(すごしたひびがなにかにかわりいつかゆるせるようになれ)

過ごした日々が何かに変わり いつか許せるようになれ

(きずついたこころをもつひとだけがひとのこころにふれられる)

傷ついた心を持つ人だけが 他人の心に触れられる

(ひとみにうつったやさしさにすくわれるひとがいるよ)

瞳に映った優しさに 救われる人がいるよ

(なみだをみせないためにひとはうえをむくんだ)

涙を見せないために人は上を向くんだ

(でもなみだをみせるゆうきがきっとひとをつよくする)

でも涙を見せる勇気が きっと人を強くする

(ふみこむあしをはらいのけて)

踏み込む足を払いのけて

(なんどもくらがりへにげこんだ)

何度も暗がりへ逃げ込んだ

(あかるさからめをそむけても)

明るさから目を背けても

(それはただのよわむしなんかじゃない)

それはただの弱虫なんかじゃない

(あおぞらがつらくてもいきていればそれでいいよ)

青空が辛くても 生きていればそれでいいよ

(かかえたきもちがなにかにかわりまたはれのひをすきになる)

抱えた気持ちが何かに変わり また晴れの日を好きになる

(きずついたこころをもつひとにだけひとのこころのきずがみえる)

傷ついた心を持つ人にだけ 他人の心の傷が見える

(やさしさでふさいであげることもきっとできるから)

優しさで塞いであげることもきっとできるから

(「たすけあいなんてうそだひとはけっきょくひとりなんだ」)

「助け合いなんて嘘だ 人は結局ひとりなんだ」

(「たすけたいなんてなんでひとはひとをみすてられないんだ」)

「助けたいなんて なんで 人は他人を見捨てられないんだ」

(わらってもないててもいきていればそれでいいよ)

笑っても泣いてても 生きていればそれでいいよ

(すごしたひびがなにかにかわり)

過ごした日々が何かに変わり

(いつかゆるせるようになれ)

いつか許せるようになれ

(きずついたこころをもつひとだからきずついたままのひとだから)

傷ついた心を持つ人だから 傷ついたままの人だから

(こころのかえしかただってもうしっているから)

心の返し方だって もう知っているから

(ひとみにうつったやさしさにすくわれるひとがいるよ)

瞳に映った優しさに 救われる人がいるよ