自壊プログラム/まふまふ

(とりかこんできょうのはんけつ)

取り囲んで今日の判決

(やくだたずはいらない)

役立たずはいらない

(となりのいすまでうばいとれ)

隣の椅子まで奪い取れ

(けつをとっちゃれつをなして)

決を採っちゃ列を成して

(みぎにならうだけ)

右に倣うだけ

(めでたくしけいしっこうのひだ)

めでたく死刑執行の日だ

(ふようとされたひとつのじんかくは)

不要とされたひとつの人格は

(えだはにわかれていく)

枝葉に分かれていく

(そんなのそんなのぼくらたがいになじって)

そんなの そんなの ボクら互いに詰って

(ふんでねじまげられたしなりお)

踏んでねじ曲げられたシナリオ

(なりひびくけいしょうえらーするのいず)

鳴り響く警鐘 エラーするノイズ

(じかいせいのぷろぐらむ)

自壊性のプログラム

(ぼくがいないぼくがいない)

ボクがいない ボクがいない

(からだがいたみたがるのに)

身体が痛みたがるのに

(このじそんしんがきょえいしんが)

この自尊心が 虚栄心が

(こころをおかしていく)

ココロを侵していく

(ぜんぶおまえのせいなんだ)

全部お前のせいなんだ

(いっしょうしたりがおでみくだしていろ)

一生したり顔で見下していろ

(「もうせかいをきらうこともない。」)

「もう世界を嫌うこともない。」

(りふぁれんすはがめんごしのかお)

リファレンスは画面越しの顔

(はやりにそったかめんいがいは)

流行りに沿った仮面以外は

(ひょうてきとなる)

標的となる

(「てさぐりのくらやみむせかえるどよめき)

『手さぐりの暗闇 むせ返るどよめき

(むすうにとびかうことのやいば)

無数に飛び交う言の刃

(ちまなこになってさしかえしたそのかおは)

血眼になって刺し返したその顔は

(ぼくによくにていました。」)

ボクによく似ていました。』

(せかいけいくうそうきのうていしあんどぅ)

セカイ系空想 機能停止アンドゥ

(すがたみかいりして)

姿見 乖離して

(なんどでもなんどでも)

何度でも 何度でも

(とびおきてむせびなくだけ)

飛び起きて咽び泣くだけ

(ねえしかってくれたたいてくれ)

ねえ叱ってくれ 叩いてくれ

(こわすほどにあいしてよ)

壊すほどに愛してよ

(きっとあたまじゃわかってるんだ)

きっと頭じゃわかってるんだ

(このくうはくはしょきのしようだろう)

この空白は初期の仕様だろう

(どうしてどうして)

どうして？どうして？

(はじきあってはきづいた)

弾き合っては気づいた

(あいつもこいつもうたがうよちもなくじぶんだ)

あいつもこいつも疑う余地もなく自分だ

(なりひびくけいしょうえらーするのいず)

鳴り響く警鐘 エラーするノイズ

(じかいせいのぷろぐらむ)

自壊性のプログラム

(ぼくがいないぼくがいない)

ボクがいない ボクがいない

(からだがいたみたがるのに)

身体が痛みたがるのに

(このじそんしんがきょえいしんが)

この自尊心が 虚栄心が

(こころをおかしていく)

ココロを侵していく

(ぜんぶおまえのせいなんだ)

全部お前のせいなんだ

(せんてんせいのじがをのろって)

先天性の自我を呪って

(いっしょうしたりがおでみくだしていろ)

一生したり顔で見下していろ