コバルトの街

(わすれたかったひびがわすれたくないおもいでになってく)

忘れたかった日々が忘れたくない思い出になってく

(あのころのぼくらはきっとてをはなすことがただこわくて)

あの頃の僕らはきっと手を離すことがただ怖くて

(ふたりがとけたこばるとのまちがきょうもねむたそうにめざめるよ)

二人が溶けたコバルトの街が今日も眠たそうに目覚めるよ

(ねがうようにぎゅっとにぎりかえすてのひら)

願うようにぎゅっと握り返す手のひら

(きみがまっていたことばをぼくはいえなかった)

君が待っていた言葉を僕は言えなかった

(わすれたかったひびがわすれたくないおもいでになってく)

忘れたかった日々が忘れたくない思い出になってく

(さよならいまもあさやけにかくれないたきみのえがおずっときえない)

さよなら　今も朝焼けに隠れ泣いた君の笑顔ずっと消えない

(すきなばしょにがてなあじずいぶんおぼえたつもりでいたけど)

好きな場所　苦手な味　随分覚えたつもりでいたけど

(まだみぬだれかとしあわせなきみはぼくのしらないかおをしてるの)

まだ見ぬ誰かと幸せな君は僕の知らない顔をしてるの？

(ひきよせるほどほつれていったそでぐち)

引き寄せるほどほつれていった袖口

(それでもぼくらつなぐいとをさがしてたね)

それでも僕ら繋ぐ糸を探してたね

(わすれたかったひびがわすれたくないおもいでになってく)

忘れたかった日々が忘れたくない思い出になってく

(さよならいまもあさやけにかくれないたきみのえがおずっときえない)

さよなら　今も朝焼けに隠れ泣いた君の笑顔ずっと消えない

(だれよりたいせつなひとぼくをあいしつづけてくれたひとよ)

誰より大切な人　僕を愛し続けてくれた人よ

(さよならきみをすきになれてよかったよ)

さよなら　君を好きになれて良かったよ

(わすれたかったひびがわすれたくないおもいでになってく)

忘れたかった日々が忘れたくない思い出になってく

(さよならいまもありがとうねとすこしないたきみのえがおずっときえない)

さよなら　今も「ありがとうね」と少し泣いた君の笑顔ずっと消えない

(あのころのぼくらはきっとこばるとのまちのどこかでわらってる)

あの頃の僕らはきっとコバルトの街のどこかで笑ってる